PS3コントローラの操作性を向上〜「アシストパッド3」レビュー

PS3のコントローラであるDUALSHOCK3。

PS2のときとさほど操作感は変わらない形で、大きさも手頃かつグリップ付きでなかなか手にしっくりきます。また、充電池&モーター内蔵の割には重さも軽く感じますね。

一方で、Xbox360のコントローラに慣れてから持つと、アナログスティックが思った以上にゆるい印象。さらに最大のネックと思われるのがL2,R2ボタンで、360に比べるとかなり緩いだけでなく、なだらかな曲線になっていてとっかかりがないため、ぐっと押し込むと指が滑ってしまうというところがありました。

この点はPS3購入前からある程度把握していたため、PS3本体購入に合わせて以下の周辺機器を購入しました。

PS3用コントローラパッドセット『アシストパッド3(ブラック)』

PS3用コントローラパッドセット『アシストパッド3(ブラック)』

このアイテムについては、すでにGAMEWatchの方で詳細なレビューが出ています。

不定期連載 ゲームグッズ研究所【第189回】PS3用アタッチメントグッズやDSi用グッズを試す

ここでは自分なりの感想と、白色のコントローラでの装着例について紹介してみたいと思います。

アシストパッド3本体

まずはアシストパッド3本体から。自分が買ったのは黒の商品となります。

パッケージの中には、方向キー用のパッドと、アナログスティック用のパッドが二つ、そしてL2,R2用のパッドが2つ入っています。また、方向キーの装着に用いる粘着シートも多めに余分でついているのがいいですね。

装着状態

続いては、実際に装着してみたところを、装着前と比較して紹介してみます。


上記のように正面から見た場合、色合い的にはほとんど変化無し。

続いてはサイドから見たところです。方向キーのところは高さが倍になっている感じですね。また、L2,R2のトリガーパッドの色は、元が薄目の灰色だっただけに、黒色がL1R1と異なっていて違いを感じます。

L2R2のトリガーのところを拡大してみると上記のような形になります。結構極端な反り方をしていますね。

操作感

さて、それでは実際に操作した感想です。まず、注目のL2R2トリガーから。元のなだらかな曲面の時との最大の違いは、グッと深く押し込んでも指が滑らないこと。Xbox360のトリガーと比べるとまだへなっとした感覚は残りますが、押し込めるようになっただけでもだいぶ操作感は変わります。

ただ、ちょっと反り上がり方が極端な感じはしますね。PS3のコントローラの場合、Xbox360よりもコントローラが小振りな分、自分の場合普通に持つと人差し指がコントローラの若干後ろ側に来る形になります。元々のL2R2トリガーがああいった形状なのも、このように持ったときの人差し指の収まりが自然になるように、ということも合ったんじゃないかと思うんですよね。それが、このトリガーパッドをつけると若干人差し指の収まる位置が高くなるので、少し違和感は感じます。

とはいえ、L1R1の位置に普段から人差し指を置いている方は、こういった違和感は感じないでしょう。Xbox360の場合だと人差し指は常にトリガーの上に置いておく持ち方だったので、違和感があるかな、というところ。つけた方がトリガーが押しやすくなることは間違いないです。

その他、アナログパッドの方ですが、同心円状の溝が付いており、滑りにくくなっています。その分、スティックと親指との一体感が増し、スティックの遊びの部分が心持ち軽減されたような感覚を受けます。これも若干ではありますが操作性の向上につながっている印象です。

最後に方向キーのパッドですが、写真でも分かるようにかなり高さが変わるため、左親指の位置の感覚はだいぶ変わります。元々、自分はPSの分離方向キーはそれほど嫌いではなく、十字方向に入力するのはしやすいと感じていた方なので、これをつけたことによる大幅な操作性向上は感じていません。方向キーでの斜め入力を多用する、例えば格闘ゲームとかだと違うのかもしれませんが、アナログスティックメインで方向キーはメニューの上下移動程度しかしないことも多いので、これをつけるかどうかは好みによるのではないでしょうか?

まとめ

以上、ざっくり触れてきましたが、L2R2の押し心地が大幅に向上する点において、このアシストパッド3を導入するメリットは非常に大きいと思います。コントローラを置いたときにL2R2が誤動作することも無くなりますしね。

通常のコントローラで慣れきっている方には、新たに生じる違和感はあるとは思いますが、なかなかお薦めなアクセサリーではないかと思います。