北米での中古ゲーム価格調査〜Bethesdaと任天堂がトップに

ゲーム業界で、大きな市場をしめているのが中古市場。特に、小型のゲームショップでは利幅を大きく取りやすいこともあり積極的に取り入れられていますね。一方で、ソフトメーカー側としては中古で流通しても自社にお金が落ちてこないこともあり、タイミングを見てベスト版を投入して新規購入を促すなど、いろいろやりとりが繰り広げられています。

そんな中古市場ですが、急速に値崩れする物もあれば高値安定するソフトがあります。これについて、北米での中古市場価格調査結果をGameSparkさんのところで紹介されていたので、取り上げてみたいと思います。

Bethesda、任天堂がトップ… ゲームソフトの中古価格メーカー別ランキング - Game*Spark

こちらによれば、企業としてはBethesdaと任天堂が1・2位となっています。BethesdaといえばオブリビオンにFallout3と、非常に自由度が高く長く遊べるゲームを出しています。日本ではさほど有名でないベセスダですが、実際Fallout3にはまっている自分ですので、このあたりは結構実感を持って見ることができます。

もう一つの任天堂は、やはりWii Fitの影響が大きいでしょうね。また、マリオカートWiiなども対戦ソフトとしての定番であり、パーティ要素としても繰り返し遊べるソフト。こうしたソフトは中古での需要も高いんでしょうね。

ちなみに、ハード別で見るとWii、DS、PS2が上位に。下はPS3Xbox360となっています。このあたり、客層がディープかどうかで分かれている感じですよね。コアゲーマーの人たちは多数のゲームをプレイするため、「ゲームを早くクリアし、それを売って次のゲームの資金にする」という行為を取られる人もいます。そうした層を対象とした場合、ソフトの初動率が高くなり、中古に流れる量も増えるため結果的に中古販売価格も低下するのでしょう。少ない資金で、今あるゲームを資本として次のゲームを買うという流れな訳で、こうしたジャンルは中古市場が無いと実際には成り立たないのかもしれませんね。

メーカー側としては、なるべく中古に流れない工夫をすると思うのですが、DS発売の頃、任天堂の宮本氏が「セーブデータに愛着を持たせる」という話をして、Nintendogsのデータの例などをあげていました。どうぶつの森なんかもそうで、DSの毎日プレイする系はセーブデータそのものが日記や生活ログに近いものになるだけに、中古に売りづらいところがあります。クリアするだけのゲームや、簡単にセーブデータを他に待避出来てしまうゲームだと、中古へ流れるのも早くなってしまうのかもしれませんね。

功罪いろいろな面があり、意見も様々な中古市場ですが、今後はどういった推移を見せていきますか。