家族で「ファミリースキー」をプレイ

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、正月というと、家族で集まってすごすことが多いわけですが、そうした場面で重宝されるのがパーティゲーム。そして、この分野で強いのがやはりWiiですよね。Wii購入後はWiiSportsやマリオ&ソニックなどで遊んでいたのですが、今年遊んでみたソフトは以下のソフトです。

ファミリースキー - Wii

ファミリースキー - Wii

サードが苦戦するWiiのソフトの中で、評価も高く成功している部類のソフトですよね。先日、世界でミリオン達成したことも発表されていましたし。

バンダイナムコ、Wii「ファミリースキー」全世界での販売本数100万本を達成

自分も発売前より、サードがWii向けにあわせたソフトとして注目しており、WiiFitを買ったのもファミリースキーがバランスボード対応だったから、というソフトだったのですが、ソフト発売日がスマブラXと同日だったため断念。スマブラXがいまいち自分に合わず、ファミリースキーを買っておけばよかったと公開したものの、その後は買う機会を逸して購入していませんでしたが、先日ソフマップで2000円で安売りしていたため購入しました。

リモコン&ヌンチャクで多人数プレイ

一人プレイでバランスボードとリモコン+ヌンチャクでためしましたが、リモコンでのプレイの方がしっくりくる感じ。というか、バランスボードではやはり、体重移動が逆になるのが違和感。バランスボードを逆向きにしても、今度はエッジを立てて滑る感覚が再現できないため、これはこれは違和感なんですよね。リモコン+ヌンチャクは、そうした違和感をあまり感じず、比較的直感的に遊べました。

家族の多人数プレイは今回はじめて試したのですが、これ画面分割でプレイをし、おのおのが完全にばらばらにプレイできるんですね。これが少し驚きました。同時に滑るとちょっと処理落ちするのは難点でしたが、雪山をまったく別のコース取りしていてもひとつのテレビで遊べるのはなかなか快適です。

また、同時にリフトに乗ると同じリフトに乗ることができたり、滑るコースを一人が先導して他の人が後をついていく感覚とか、実際のスキー場で実際に起きるシチュエーションが実にリアルに再現されていますね。リフトを乗り継いで上に上がっていくとか、「しばらく自由に滑って下で集合」みたいなこともできます。

一方、実際のスキー場だといったんはぐれると再集合するのに苦労したりしますが、さすがにそのあたりはゲーム。リフトは途中で自由にスキップして一気に上に上がれますし、それを使わなくてもメニューのマップ上で滑る場所を直接指定してしまえば、強制的にみなが集合します(リアリティは薄れますけど)。また、イベント関連もみなで共有でき、コース上のチェックポイントを探すオリエンテーションのイベントがあるのですが、これをみなでプレイして盛り上がることができました。

ユニークで高い完成度&分かりやすさが成功の秘訣か

雪の表現もSDですがリアルですし、特にシュプールの感じやスピード感、音がリアリティを感じさせているんですよね。画面分割の同時プレイもよくできていました。ただ、さすがに分割プレイをするとなるとより大型のテレビがほしくなりましたけどね。スキー場を再現するというコンセプトと丁寧なつくりの成功例という感じです。

Wiiでもサードが成功できるいい例だとは思うのですが、続編のワールドスキー&スノーボードは、大きな変更点が見えないこともあってかそこまで売れていない模様。

ファミリースキー ワールドスキー&スノーボード - Wii

ファミリースキー ワールドスキー&スノーボード - Wii

このあたりは、Wiiのユーザー層の違いなんでしょうかね。同じジャンルのソフトについて、有名タイトルの続編というだけで買ってくれるユーザーの多かったPS時代とはちょっと違う模様。DSでもそうでしたが、ひとつのジャンルにひとつのソフトがあればそれで満足してしまうところもあるんですよね。メーカー側としては差分を作るだけでは大きな売上が見込めないわけで、楽な計画を立てられずつらいところですね。

もっとも、続編や有名スタッフ開発などの前評判だけで売るのは、既存ファンに対しても限界はあるでしょう。ユーザーの拡大が見込めない分、待っているのは緩やかな死ですしね。新しくユニークなソフトを出していくことも重要でしょう。ただ、ユーザーも保守的な傾向が強く、単にユニークなだけでは売れません。ユニークであり、完成度も高く、それをさらに効果的な宣伝で広める、ここまでやらないとなかなか成功しないでしょうね。これができるのはセンスがあり広告費もかけられる限られた企業だけかもしれませんが、できないところは規模縮小や撤退とかの運命が待っている気がします。

世界的な不況でゲーム業界も厳しい状態とは思いますが、各社負けずにがんばっていいソフトを出してほしいですね。