シンクライアント化を目指すXbox360新アップデート
先日の値下げ発表以来、いろいろと注目を集めているXbox360。
Xbox 360 (60GB:HDMI端子搭載) 【メーカー生産終了】
- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2008/09/11
- メディア: Video Game
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先日のMSKK泉水氏の発言では「安定した供給体制をとる」と宣言していましたが、現状ネット予約の状態では品切れが続いている模様で、本当に出荷が十分行われるか怪しいところもありますね。特に最安モデルのアーケードは、2万円を切るアーケードは、とりあえずRPGを楽しむ人には手が出しやすく、後からDLCを楽しもうとした際にもHDD付け足しができるということで注目されているとは思うのですが、MSKK的には主力じゃないのか、品薄も予測されているところです。
Xbox 360 アーケード (HDMI端子搭載) 【メーカー生産終了】
- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2008/03/06
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- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2007/06/07
- メディア: Video Game
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テイルズオブヴェスペリア以降散々品切れさせておいて、値下げのこのタイミングでさらに品切れというのはさすがにやばいと思うのですが、果たしてどうなりますか。
Gamefest japan 2008で明かされた新しい試み
まあ、それはそれとして、Xbox360が注目を集めている要素として、その値段だけでなく、E3で発表された秋に控えている大型アップデートもあります。これについては以下のエントリで一度詳しく触れています。
大きくプレイ環境を変えるXbox360の新システム - わぱのつれづれ日記
これについて、先日開催されたGamefest japan 2008というイベントでもう少し詳しい情報が紹介されていました。
マイクロソフト、「Gamefest japan 2008」を開催
この記事自体は9/4に出ており、内容もE3の内容をもう少し深めた程度、という印象だったのですが、これがPC Watchでおなじみの後藤氏にかかると、一風変わった記事に仕上がっているようです。
後藤氏の独自の視点に基づく記事
特に後藤氏が独自に掘り下げているのが、「OSの機能の主体がネット側にある」という点です。後藤氏が引用している発言内容を見る限り、そこまで具体的な発言は無いようなので、若干後藤氏の想像、理想などが入ったコラムだとは思いますが、なかなか面白い無いようになっていますね。
後藤氏の一つの予測としては、今度のXbox360のアップデートでOSの仕組みが大きく変化し、本体側がネットにあるOSのキャッシュのような位置づけになるとのこと。このためにストレージの容量を増やしているとの発言もありますが、これはちょっと疑問が残るところもあります。というのも、Xbox360には古くはコアシステム、最近ではアーケードと、HDDを持たないモデルがあるからです。メモリーユニットも最小は64MB。過去の製品との互換性を考慮する以上、OSとして使える領域は非常に限られている気もするんですけどね。そもそも、この理屈だとメモリーユニットがないとシステムアップデートができないような気もするんですが、そうなんでしょうか?結局Xbox360本体に、OS用の専用メモリが内蔵されているんじゃないかと予測するんですが。(もっとも、Xbox360のHDDは標準で7GBほどシステム領域として使われるという話もありますので、HDDありとなしで、何か違いがあるのかもしれませんが。)
この後、後藤氏の「シンクライアント」論がいろいろ展開されていきます。Xbox360の抱える微妙なモデル差に、ネットワーク側で柔軟に対応していくという感じで色々述べられていますが、こちらもどこまでが本当のことで、どこからが後藤氏の予測なのかがちょっとよく分からないところがあります。
ただ、MSの過去のノウハウなどから類推して、こうしたOS的な取り組みを充実させていく力は、任天堂やソニーより優れているであろうことは、それなりに説得力があるかと思います。ソフト開発環境やライブラリの充実、XNAによるPCとXbox360の両対応など、じわじわと効果を見せていますしね。(その分MSに足りないのは「イメージ」な気もしますが。)
トラブルを生まないアップデートに期待
以上、後藤氏がいろいろ語っている新アップデートですが、大幅な改変が加わるだけにアップデート時にトラブルが起きないかどうかは気になるところです。Wiiもシステムアップデートでフリーズバグを仕込んでしまいましたし、PS3に至っては起動不能バグまで引き起こしてしまいました。いくらノウハウがあるMSといえど、今回のようにがらっとシステムが変わるような状況、しかも2000万台ぐらいのハードのシステムを更新するとなると、相当難しいところがあるのではないでしょうか?
HDDへのディスクインストールや新UIが非常に待ち遠しい新アップデートですけれど、十分なテストを行い、大きなトラブルを起こさない状態で導入して欲しいですね。