柔道谷亮子選手、銅メダルを獲得

いよいよ始まった北京オリンピック。この手のスポーツイベントが大好きな自分ですが、今回は政治的なゴタゴタがあまりに多くて、例年ほどは熱がこもっていない状態でした。しかし、ちょうどお盆前の週末ということもあり、じっくりとTVで見ることができるため、気分も盛り上がってきた感じですね。

さて、そんなオリンピックの初日は今回も柔道。そして谷亮子選手の登場でした。日本人で数少ない、金メダルが期待される選手でしたが、結果的には準決勝で敗退、銅メダルとなりました。最後の試合では谷選手らしい一本勝ちで見事メダル獲得となったわけですが、そこに笑顔は無し。厳しい表情でしたね。それでも、我に返って最後観客に手を振っていたシーンは、常にマスコミ・観客に対して誠意を持って望む彼女らしさが見えたように思います。

結果的には5大会連続のメダル獲得という、素晴らしい快挙を達成した彼女。登場当時は柔道マンガでYAWARA!が流行っており、その流れで彼女にもヤワラというあだ名がつけられたりもしました。原作ファンとしては当時微妙に感じながらも、彼女のあまりに素早い動き、一瞬で技に入るタイミングの良さには本当に目を奪われ、あこがれたものです。技に入る予備動作がほとんど感じられないんですよね。そして多彩。そうした動きは、異次元の動きに映りました。また、試合中も細かく技を出し、判定になっても負けない、そうした強さも持っていたこともすばらしいと思いました。

オリンピックでは、自分が記憶にあるのは2回目の大会。決勝で北朝鮮の選手に負けて銀メダルとなった大会です。無敵に思えた彼女が負けたということで、大きなショックを受けたのを覚えています。しかし、それがあった分、次の大会の金メダルは本当に感動的でした。勝った後飛び跳ねて喜ぶ彼女、そして涙ながらにインタビューに答える姿を見て本当に感動しました。

その後2連覇を果たしのぞんだ今回。出産後ということで、マンガYAWARAでいえば伊東富士子の立場ともダブる展開だったわけで、育児との両立など、非常に大変だったことでしょう。それだけになんとしても金を取りたかったのだと思いますが、結果は惜しくも銅。しかし、それでも誰もなしえない快挙を達成し、夢を見せ続けてくれたわけですから、皆拍手を送っていると思います。

今後は現役を続けるかどうかは分かりません。ただ、たとえ引退したとしても、柔道との関わりは続いていくでしょう。一柔道ファンとして、これからも公私とも頑張っていて欲しいと思います。