内柴選手、柔道男子66キロ級で金メダル!!

昨日は谷亮子の銅メダル1つで終わった北京オリンピック。今日は前回大会金メダルの内柴選手が登場ということで注目を集めましたが、見事金メダルを獲得しました。多彩な技と巴投げを主体に、寝技を絡めて勝負するスタイルであり、古賀選手や吉田選手日本人の一般的にイメージする「強い柔道」とは違いますが、その強さはこれまでの実績が証明しています。寝技は柔道に詳しい人は知っているとは思いますが、体格の劣る選手でもより確度高く1本取れる技術である一方で、日々の練習が非常に重要となります。内柴選手の日頃の鍛錬がうかがえますよね。

そんな内柴選手ですが、2回戦は見事な袖つり込み腰。締めのところを綺麗にまとめて背中をつけるところが美しかったですね。3回戦は終始内柴選手のペースで試合が進み優勢勝ち。準々決勝は最初巴投げで有効を奪われ危なかったですが、終始責め続け、守りに回った相手側がばててきたところで最後一気に逆転。準決勝もきわどい勝負だったものの、常に先手を取る展開で最後に有効も奪い、結果的には完勝だったように思います。

そして迎えた決勝。内柴選手は変わらずマイペースで落ち着いた印象。対するフランスのダルベレ選手も慎重な感じに見えましたね。勝負の決着は思った以上に早く訪れました。内柴選手が相手の首を抱えた状態で引き込みにかかったわけですが、これがプロレスでいうDDT状態に。ダルベレ選手の脳天が勢いよく畳にたたきつけられた後上になった内柴選手は、相手の左腕・肩を横四方固めの変形のような形で押さえ込みにかかります。このとき、具体的にどういった事があったかは分かりませんが、瞬時にダルベレ選手はタップ。頭への衝撃もあったでしょうが、どちらかというと腕か肩が決まったような感じです。このあたりは、また後でインタビューが出てくるのでしょう。内柴選手もタップに気づかず押さえ込みを続けていたことからも分かるように、勝負の決着がついたことに若干ぽかんとした感じでしたね。

できれば、もっと分かりやすい勝負の決着であった方がありがたかったですけど、金メダルであることには代わりありません。表彰式でダルベレ選手が元気な姿を見せてくれたのもよかったですね。金メダルを2日目で取れたことで、この後の選手のプレッシャー軽減になってくれるといいのですが。女子も初出場の中村選手が銅メダルを獲得。本人は悔し涙をみせるなど満足していないようですが、彼女はまだまだ次もありますからね。

明日はいよいよ北島選手の平泳ぎ決勝もあります。今回の金メダルが、今後のメダルラッシュのきっかけとなるといいですね。