任天堂、DS向けのコンテンツ配信サービス「ニンテンドースポット」提供へ

国民的ゲーム機となったニンテンドーDS。最近はソフトもバリエーションに富んだ分、特定の大きな目玉ソフトというのも無くなって大きく目立つことも無くなり、携帯機ではモンハンに人気集中しているPSPがずっとDSの週販を上回っていたりします。

そんな、話題性にとぼしかったDSなのですが、先日の決算報告で予告されていた、コンテンツ配信についてのサービスが発表になりました。

任天堂、DS向けコンテンツ配信サービス「ニンテンドースポット」

まずは東京のマクドナルドなどで限定的に始めるようですね。コンテンツ配信用のソフトは、DSのダウンロード通信で送るようで、これまでと同様DSの電源を切ると消えてしまいます。これは、分かっていたとはいえかなりかったるい仕様ですね。DSが、せめて一つ分のダウンロード通信だけでも内部メモリに記憶できるような仕組みになっていれば、もう少し応用が利いたんでしょうけどね。どの程度のデータ量かにもよるのですが、量販店などで体験版をダウンロードをするのでも結構時間がかかり、快適さは感じなかっただけに、マクドナルドなどのちょっとした情報を見ようと思う用途には適さない気がします。普通に携帯でマックのWebを見た方が早そうです。

もうちょっとシステムがすすんで、たとえばDS上からメニューの注文ができるとかまで行けば、ちょっと差別化できる気はしますけどね。実際、シアトルのマリナーズ本拠地セイフコフィールドでは、そういったサービスを提供しているようですから。

任天堂、マリナーズ本拠地のセーフコ・フィールドでDSを通じた情報サービスを無料で提供 - iNSIDE

現状のDSの普及率は、たしかにすごいものがあります。ただ、今回のような店頭での情報送信となると、ライバルはどうしても携帯電話になってきそうです。携帯にくらべてDSは通信費がかからない、タッチペンが使えるといったメリットはありますが、携帯の方が画面解像度も大きく、スピードも速く、そういった面ではDSはかなわないでしょう。今後、消費者にこのニンテンドースポットが受け入れられるかどうかは、DSのソフトの時と同様「斬新なサービス」を提供できるかどうかにかかっているのではないでしょうか?