Wiiのオリジナルソフトネット販売「WiiWare」3/25開始

WiiFitスマブラの2大キラーソフトの牽引があって好調が続くWii。北米でもいよいよスマブラXが発売され、WiiFitはこの後控えており、まだまだ世界的に大きく伸びる余地を残している状態ですね。

そんなWiiにおいて、出遅れていたのがオリジナルソフトのオンライン発売。バーチャルコンソールという、エミュレータを用いた過去のソフトの販売、Wiiチャンネルとしてのオリジナルコンテンツは配信していましたが、純粋なWii用ゲームをネットで発売するという行為はこれまで行っていませんでした。そうした状況に置いて、いよいよWiiでのオリジナルソフト販売が、「WiiWare」という形で3/25から開始されることとなりました。

3月25日からWiiウェア配信開始――まずは9タイトル - ITmedia +D Games
任天堂、「Wiiウェア」のサービス提供を3月25日開始。同時発売タイトルは「Dr.MARIO & 細菌撲滅」など9タイトル

目玉は「小さな王様と約束の国 FFCC」と「Dr.MARIO & 細菌撲滅

最初は9タイトルから。目玉としては、任天堂がこれが完成するまでWiiWareを待ったのではとスクエニが語った「小さな王様と約束の国 FFCC」でしょうかね。

スクエニ、Wiiウェア「小さな王様と約束の国 FFCC」新キャラやメダル授与などの情報を公開

値段は1500Wiiポイント。Xbox360ゲイツポイントを日頃見ているせいで、「えーと円に換算すると…」と思わずやってしまいそうになりましたが、Wiiはシンプルに1ポイント1円なので、1500円です。ベスト版よりも安く、非常に手頃な価格ですね。

その他では、「Dr.MARIO & 細菌撲滅」が注目でしょうか。特に、細菌撲滅は「もっと脳トレ」のおまけとして入っており、脳トレでゲームに触れた人も思わずはまってしまう人が続出したというもので、これをタイトルに入れてくるあたり、任天堂はDSからWiiへの流れをかなり意識している感じですよね。

その他も、「もじぴったん」が1000ポイント、「スターソルジャー」が800ポイントと、バーチャルコンソールとさほど変わらない価格で提供されています。バーチャルコンソールがむしろ割高な感じはしますが、この価格なら子供やライトユーザでも手軽に手を出せそうですよね。

気になる使用ブロック数

問題は、Wiiの内蔵メモリの容量ですよね。すでに自分のWiiも半分以上のメモリを使っていますし、WiiWareは比較的容量が大きそうなだけに、今後容量の問題に苦しむ人が増えそうです。基本は遊ばないソフトはSDメモリに対比しながらプレイすることになるんでしょうが、あまり頻繁に本体からの対比が必要だと、ちょっと面倒な気がします。SDカードからのゲーム起動が出来るといいんですけどね。

あと、こうした問題が潜んでいるのは明白なんですから、今回公開されたWiiWareの9本も、ブロック数をあらかじめ公表しておいて欲しいですよね。その程度の情報公開はしっかりして頂きたいところです。セーブ用のブロックとかは公開している訳ですから。

ライトゲームの促進なるか

今回のWiiWareについては、ロンチ9作品の他にもすでにいくつか販売計画が明らかになっています。

バンダイナムコ、Wiiウェア「おうちで∞プチプチWii」。同社グループの玩具「∞プチプチ」を題材とした癒し系ゲーム
ハドソン、Wiiウェア用「テトリス」をこの夏から配信開始。全世界のプレーヤーと戦える

XboxLiveアーケードやPSNなど、他の据置でもこうしたライトな作品を低価格で販売していたりしますが、PS3Xbox360もハードがそもそも高価でマニア向けですからね。こうした低価格・ライト作品はWiiの方が客層はあっている気がします。

Wiiパッケージソフトの中には、これまででもすでに中身の薄いミニゲームを、5000円前後の価格で売ったりすることがあり、実際ほとんど爆死傾向にありました。そうした薄い中身のソフトでも、WiiWareでもっと500円とか低価格で提供すれば、もう少し販売本数は伸びる可能性はありますよね。消費者も、パッケージソフトで地雷をつかまされるぐらいなら、そうした軽いソフトはWiiWareに回してもらった方がいいかもしれません。

後は、個人的にはWiiFitを毎日欠かさずプレイしているので、そのWiiFitで計測しているデータをさらに違った角度から分析できるソフトとか、カロリー記録などを出来るソフトなども発売してほしいところですね。他のソフトのセーブデータ活用や、WiiConnect24を使ったプッシュ配信をもっと積極的に使って欲しいところです。

今回WiiWareで新たな展開を見せるWii。さらなるソフト販売の可能性をどの程度広げることができるか。たんなるオンライン配信ではない、任天堂独自の展開にも期待したいと思います。