WiiFit、発売2日で25万本販売 〜 Wii本体も週販1位返り咲き

新世代据置ゲーム機でトップを走るWii。ただ、WiiSports以降革新的なタイトルがなかなか出ず、頼みのマリギャラでも大きく本体売上を伸ばすことが出来なかったことで、停滞感も出てきている展開でした。

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

そんな中、年末のスマブラが来年1月末に延期してしまった中、任天堂が会社を挙げて売り出すタイトルが「WiiFit」。今度はバランスボードを使ったまた新しい操作感覚を味わえ、健康管理にも利用できるアイテムとして幅広い層への訴求が見込まれるタイトルな訳ですが、周辺機器を同梱するために価格が8800円と比較的高価、生産的にもいきなり膨大な出荷というのも難しそうなところがあり、初週に一体どの程度売れるのか、興味深いところがありました。

その週販が、いつものように忍さんのところで報じられています。

DS「レイトン教授と悪魔の箱」初週30万本、「Wii Fit」は2日で25万本、他|忍之閻魔帳

結果は、12/1のWii1周年に合わせたため土日2日間のみの集計ながら25万本販売。消化率もかなり高かったようで、週明けには多くの小売店で品切れが見られたようです(もう二次出荷は始まっているようですが)。

また、Wii本体ですが忍さんが出していると思われるファミ通集計では先週まで3週連続でPS3に上回られていましたが、さすがに今週はWiiFitが出て逆転。ただし本体週販は7万台と、先週に比べると2万台ほどの増加に過ぎず、そこまで大きな本体牽引効果は無かった模様。どちらかというと、WiiSportsを購入した層がWiiFitも購入した形なんでしょうね。ちなみに、特に大きな新作タイトルのなかったPS3は4万台に減っています。12/13のGT5Pでまたグンと伸びるでしょうけど。

Wii Fitを数日プレイした段階での感想

自分も4日ほどプレイしていますが、思った以上に面白いですね。まず体重が継続的に記録されていくのを見るだけでも面白いです。一応WiiFitプレイにあわせて食事などの量も意識するようにしたおかげで今のところ順調に体重は1kg減っているので、そうした成果が一目で分かるのはモチベーションにつながります。WiiFit自体で純粋にやせられなくても、自分のバランスや体重、はたまた食事に至るまで意識がいくこと、それ自体が大きい感じです。

また、メニューの中では「ヨガ」が想像以上に面白い。プレイするまではヨガは単なる変なポーズをするものといった漠然とした印象を持っていましたが、やってみると思った以上に身体のいろいろなところに負荷を感じるんですよね。ポーズ自体も日常取らないものが多いので、なかなか新鮮です。ポージングのときに表示されるバランス状態も、プレイ前は「実際の手の動きとか分からないし、効果あるのか?」と思っていましたが、実際にポーズしていて身体が微妙に揺れているのがダイレクトにビジュアル化されている効果は、想像以上に大きいです。

あと、ジョギングも気に入っています。まったりと身体の運動ができるのが自分に合っている感じですね。できれば、もうちょっと画面を見るだけで楽しめるよう、コースのバリエーションやグラフィックスに凝って欲しかったところですけど。今後WiiWareとかでいろいろなコースのバリエーションが増えたら購入してしまうかもしれません。

年末年始でどこまで売上を伸ばすか

この後は家庭向けに強い任天堂が例年強さを発揮する年末商戦に突入します。このWii Fit、ブログやSNSなどでも盛んに取り上げられているようで、口コミ効果もそれなりに期待できそうです。一方で、健康器具についてまわる「飽き」「続かない」という問題もあるのは確か。こうしたネガティブな要素とポジティブな要素は、結局のところ実際にプレイする人のモチベーション次第というところもあるでしょう。

一応Wii Fitではグラフ表示以外に運動時間に合わせて蓄積される運動貯金、またそれらに応じて追加されていくトレーニングメニューといった要素はありますが、そこまでバリエーションのあるものではありません。一気に全部のメニューをプレイしてしまったりすると、急激に飽きが来てしまう心配はありますよね。

果たして、任天堂が年末商戦の軸に据えるWiiFitがどれほどの売れ行きを見せるか。今後のバランスボードのゲーム応用にもかかってくるので、次につながる売上を期待したいところです。