巨人 逆転サヨナラ勝ちで5年ぶりペナント制覇!

先日の中日との天王山を制し、昨日の中日の配線でマジック1となっていた巨人。残り2戦で最後は本拠地東京ドームでの試合と、本拠地優勝を自力で決めるチャンスが訪れていました。

そして迎えた今日の試合。自分が見始めたのは6回からで、すでに1点ビハインド。その後もヤクルト、巨人とも投手が踏ん張る投手戦に。そのまま最終回に突入しました。

いろいろな意味で劇的だった9回裏の攻撃

9回裏、先頭バッターの小笠原がデッドボールで出塁。即座に原監督は代走・鈴木を投入しましたが、なんと牽制死。その前の牽制でもかなりきわどいタイミングだったので、危ないなぁと思いましたが、本当にアウトにされるとかなりショックでしたね。ただ、打者が李であり、進塁打はあまり望めないことを考えると、無死とはいえ鈴木が走ることを意識するのは仕方ないことかな、とは思いましたが。

その後、李は四球で出塁。ここで今度は右打ちがうまい二岡ということで、さすがに強打かと思ったのですが、なんと送りバント。これはびっくりしましたね。次の阿部は投手から過去に満塁HRを打っており、一塁が空けば二死なら当然敬遠は計算できるところです。二岡のバントが原監督の指示だとしたら、ここまでは想像していたということでしょう。一死で二岡での勝負より、二死になってもランナーをため、代打矢野にかけていた、ということなんですかね。たしかに、同点のためにもまず得点圏に進めることは高校野球でもよく行われ、サヨナラまで持って行こうと思ったらランナーのためることは一理あります。父が高校野球の名監督である原監督からしたら、あり得る采配ではあるんですけど、正直テレビで見ていた人はほとんどの人があきれていたでしょうw。

そして迎えた代打・矢野。若手ながら度胸のある選手ですが、2ストライクまで追い込まれます。三振かなーと思っていましたが、その後ピッチャー返しの打球を放ちます。このあたり、そのままならすでにセンター側に回り込んでいたセカンド真っ正面でたんなるセカンドゴロだったのですが、ピッチャーがグラブにあてて一二塁間にボールが転々。矢野も気迫のスライディングでなんとか内安打に。

9回裏二死満塁、一打サヨナラでそのまま優勝決定と、最高の舞台ができあがったところで、バッターは清水。昔から、強い打球を飛ばすことで自分が好きな打者でしたが、すごい場面でまわってきたものです。その清水も2ストライクに追い込まれ、絶体絶命。しかし、そこから信じられない展開が起きました。

清水が、なんとか食いついて放った打球は高いバウンドのセンターへの当たり。ショートの宮本が回り込みますが、内安打になりそうなタイミングでした。この時点で同点が見えたわけですが、ここでアウトを焦ったのか名手・宮本が一塁に悪送球。自分もあっけにとられましたが「これってもしかしてサヨナラ?!」と思ったとたん、ガーっと興奮してきましたね。そして阿部がホームイン、劇的な展開でセリーグ制覇を達成したのでした。

よくよく最後の場面をリプレーで振り返ってみると、ボールが一塁ベンチ前を転々としている状態で、巨人ナインが興奮して飛び出してきているんですよね。へたしたら、守備妨害を取られかねないところで危なかったですよね。一塁ヘッドスライディングした清水も、とにかく同点でガッツポーズした後、ふと振り返るとなぜかもう一人ホームインして歓喜の渦。ちょっと状況が飲み込めていない顔なのが、ちょっと笑えましたねw。でも、その後駆け寄ったナインにくしゃくしゃにされてうれしそうでしたが。しかし、優勝決定が相手のエラーでサヨナラというのも、相当珍しいケース何じゃないかと思いますね。

原監督の胴上げは3回。3回目がちょっと体勢が横になって危なかったため、そこでやめたような感じでしたね。その後の監督インタビューでは、とにかくペナント奪回したことに感極まっている感じ。本当は、ここからクライマックスシリーズがあるのですが、セリーグの場合、パと違ってレギュラーシーズンを制した時点でペナント獲得ですからね。5年間待たされた身としては、とりあえずペナントを奪回できた喜びが味わえたのはよかったです。

日本シリーズ制覇なるか?!

堀内監督のせいで巨人野球がつまらなくなり、松井がヤンキースに移籍したこともあってすっかりMLBに視聴のウェイトを移していた自分ですが、原監督の若手を伸ばす采配ぶりも好きで調子もよかったため、結果は常に気にしていました。今日は久しぶりに巨人の野球で大喜びした感じですね。

この後、10/18まで2週間以上期間も空き、ペナント奪回という大目標も達成したことから、正直クライマックスシリーズは不利な気はしますが、せっかくの優勝ですし5年前同様、一気に日本シリーズ制覇まで上り詰めて欲しいですね。