ファミ通 浜村弘一氏執筆の業界本「ゲーム産業で何が起こったか?」発売決定!

先日のエントリで紹介して大きな反響があった「プレステ3はなぜ失敗したのか?」。756円という比較的安めの価格設定と刺激的なタイトルなおかげもあってか、かなりの売れ行きを見せているようですね。著者の多根清史さんのブログによれば、2度目の増刷も伺う勢いのようです。

『プレステ3はなぜ失敗したのか?』公式ブログ: お待たせ、1万2千部増刷っ!

さてこれを受けて、という訳でもないでしょうけど、ちょうどタイミングを合わせたかのように、自他共に認めるゲームマスコミ業界のご意見番ファミ通浜村弘一氏著の本も刊行される模様です。

ゲーム産業で何が起こったか?

ゲーム産業で何が起こったか?

本のタイトルは「ゲーム産業で何が起こったか?」。内容については、販売元のアスキーのページで簡単に紹介されていますね。

ゲーム業界の第1人者が、豊富なデータ資料とともに読み解くゲーム業界の現在と未来。売れているゲームのハードとソフトには、必ず理由が!そこには次世代ビジネスのヒントが隠されている。
ゲーム産業で何が起こったか?

多根氏の本がPS3の不調の理由について掘り下げていった、どちらかといえばネガティブよりのものに対して、浜村氏のものは広告主への愛想満面の彼らしく、ポジティブな内容っぽい雰囲気ですね。ファミ通のコラムでの最近の彼の論調は、成功を収めている任天堂に対して賛美を並べ、それに対して自分の予想が外れていたことを若干自虐的にコメントした後、やっぱりゲームらしいゲームもとPSPPS3を持ち上げる、というパターンが続いています。果たしてこの本ではどんな感じになっているか、興味がありますね。多根氏と本の記述との比較も楽しそうです。

プレステ3はなぜ失敗したのか?」との情報比較

ちなみに、多根氏の「プレステ3はなぜ失敗したのか?」との情報比較は以下の通り。

題名 プレステ3はなぜ失敗したのか? ゲーム産業で何が起こったか?
著者 多根清史 浜村弘一
プロフィール フリーライター エンターブレイン社長
出版社 晋遊舎 アスキー
発売日 2007/9/8 2007/9/19
ページ数 207 192
価格 756円 1680円

いやぁ、出版社から肩書きも違うためか、ページ数が少ないのに値段が倍以上と、その扱いが大きく異なっていますね。さすがは社長、業界の第一人者と言ったところでしょうか。

各種一般マスコミに対して頻繁にコメントを出し、毎年セミナーまで開いている浜村氏が、満を持して発行する業界本な訳ですから、どれをとっても文句のつけようのない、さぞかし素晴らしい本となっているんでしょうね。多根氏の本なんか比べものにならないほどの売れ上げを見せる大ベストセラーになり、賞賛の嵐となるんでしょう。

発売は来週。ちょうど東京ゲームショウの開催に合わせた形ですね。サードもPS3に各種魅力的なタイトルを発表もしてきていますし、ファミ通浜村氏の本による強力なバックアップとの相乗効果で、PS3に一気に風が吹きそうな感じがします。来週が楽しみですね!