桑田真澄投手 苦境を乗り越え念願のメジャーデビュー

自分が好きで毎日見ている大リーグ。今年はすっかり話題が松坂大輔にもっていかれてしまい、自分の好きな松井秀喜は自身もチームもぱっとしないことからいまいち面白くないシーズンとなっています。そんな中、他にも元巨人の選手が活躍しており、特に岡島選手は松坂選手を差し置いて月間最優秀新人に選ばれるなど、めざましい成績を上げています。

そしてもう一人の元巨人の選手が、桑田真澄投手です。

NO.18〜「野球の聖地」で夢を叶えた桑田真澄 - MAJOR.JP｜MLB ニュース

桑田投手についての思い出

自分は子どもの頃から桑田投手のファンでした。とくに的確なコントロールでコースギリギリを突き、見逃し三振に取る姿がかっこよかったですね。また、守備も投手としては抜群にうまく、バッターとしても優秀で、延長戦で起用されて本当にサヨナラタイムリーを打ってしまったこともあり、これこそまさに投攻守にバランスにとれたプレーヤーという人でしたね。借金など裏の噂はいろいろありはしましたが、人柄もよく尊敬できる人物です。

ただ、その後ファールフライを追ってダイビングキャッチをした際に肘を痛めて手術。それ以降は速球の速度がめっきり落ちてしまい、完全に技巧派に転向。それでも、まだ第一線で何年も頑張りつづけました。出てくるたびにぼろぼろに打たれる姿などを見ると痛々しいものがありましたが、それでも必死に取り組む姿は感動的でした。

メジャーへの挑戦

そして、いよいよ引退が目の前に近づいた中、ここに来てメジャーに挑戦。もともと海外志向も強く、野茂が切り開いたメジャーへの道へもうちょっと生まれるのが遅かったら挑戦したであろう人物だっただけに、ここ数年次々とメジャー挑戦する中で、最後の夢を追い求めたという感じでしたね。これだけでも、本当に感動しました。

オープン戦は、下馬評に負けず非常に好調。しかし、そんな中、神様に見放されているのではないかと思うような不運な事故が。開幕も間近に迫ったオープン戦、ここをしっかり抑えれば開幕メジャーも見える、という試合で、まさかの審判との激突で足首を強くねんざ。長年の思いが叶う、目前になってそれがたたれた事態に、自分も非常に悲しい思いをしたものです。

しかし、それでも桑田選手は数々の苦境を乗り越えてきただけに、くじけずリハビリに取り組み、3Aでの試合で結果を出してきました。そして、メジャーの選手にけが人が出たのをきっかけに急遽メジャー昇格。この歳になって、念願のメジャーデビューを果たしたわけです。

一度きりでなく、今後も継続した活躍を期待

今日の当番では、2イニングを1安打。しかし、2四球で1安打もA-RODの2ラン。ヤンキースファンの自分ですが、何も桑田から打たんでも、と思っちゃいましたねw。まあ、変化球が甘く高めに入ってしまったので、今の調子が戻ったA-RODじゃ見逃さないのでしょうが。松井秀喜との対戦もあったようですが、四球。まあ、両方好きな自分としては一番いい結果だったかも知れません。リーグが違うだけに滅多に見られる対戦じゃないですけどね。

試合後のインタビュー、本当に桑田選手の喜びが伝わってくるようでした。野球現役人生の終わりに近づいた中で、メジャーでの投球を実現できたことは、本当に感無量で、1つのゴールだったのかも知れません。

でも、桑田投手も、リリーフなどであればまだ十分勝負になるはず。メジャーは特に、球速などよりもコントロールが重視されます。丁寧なピッチングを続ければ、パイレーツの貴重な中継ぎになれると思うんですよね。是非とも、このままシーズン通してメジャーに残り続け、他の日本人メジャーリーガーとの対決なども多く実現して盛り上げていって欲しいものです。