GW前哨戦はWii&DSがランキング独占
昨年以来、任天堂プラットホームの支配的な現状が続く日本。Wiiのゲーム不足やタチジェネ続編の苦戦など、いくつか苦言を呈したくなる部分はあるのですが、それでもまだまだ任天堂ワールド絶頂が続いているようです。
まず、ファミ通の速報ランキング。
週間ゲームソフト販売ランキング【速報版】 (2007年4月23日〜4月29日) / ファミ通.com
見事に1位から10位までWiiとDSで占められています。珍しいのは、その比率でしょうか?DSが5本にWiiも5本と、同数。Wiiでは珍しくサードも含まれており、ライト向けゲームもあえて言うならWiiでやわらかあたま塾とパネルdeポンDSぐらい。まさに任天堂プラットホーム全盛という感じですね。
電撃のランキングも出ていますが、こちらだと12位までWiiとDS。PS陣営では13位にPSPのFF1、PS2ではギャルゲのFateとネギまが18、19位がやっととなっています。
http://www.dengekionline.com/soft/ranking.html
何よりすごいのは、DSLite本体の販売台数ですね。忍さんの情報によれば、なんとここに来て週間20万台の大台を越えてしまったそうです。
GW前半を制したのは…DS「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」|忍之閻魔帳
一昔前でしたら、年末年始でもなければ週間20万なんて越えないものでしたが、DSは初代が発売されて約2年半、DSLiteが発売されてからも1年以上経っているのにもかかわらずこの売上ですから、本当に驚異的としか言いようがありません。
現実的なものの見方を進める任天堂
一方で、こうした傾向に対して、ソフトなどでは大分売れるものと売れないものがはっきりしてくるようになりました。ブルーオーシャンを狙ったDSの路線ですが、「安く作っても売れる」という任天堂の成功例を見て、我も我もと飛び込んできたソフトメーカーのために、すっかりレッドオーシャン化してしまった感じですよね。任天堂自身も、これまでえいご漬け、お料理ナビ、常識力と新ジャンルの開拓を進めながらも、ここにきて続編を出すようになり、苦戦をしています。やはり、この手のものは新規性が必要ってことなんでしょうね。
こうした実用ソフトが埋もれていく理由に、売り場スペースの問題が挙げられており、任天堂も先日の決算報告時の質疑応答で重点課題として触れています。
顧客の興味を有限なものと捉え、うまく商品をまわしていくことに注力しているわけですが、いったいどのような対策をとっていくのでしょう?下手すると、任天堂チェックが厳しくなるとか発売日調整が入るとかもするんでしょうかね?それとも、もっと角が立たない妙策があるのか、興味があるところです。