マリオとソニックのコラボ実現「マリオ&ソニック in 北京オリンピック」

先日Wii版でのNiGHTS発売の噂があったり、バーチャルコンソールでも積極的にソフト提供したりと、任天堂との関係が深まってきているセガ。そんな中、予想外の展開を見せました。それは、マリオとソニックの競演、しかもオリンピックゲームでというものです。
セガと任天堂 ゲームソフト『マリオ&ソニック in 北京オリンピック(仮)』制作・販売で協力 - ニュースリリース:2007年3月28日
セガと任天堂、オリンピックに向けた作品を共同展開。Wii/DS「マリオ&ソニック in 北京オリンピック (仮)」
マリオとソニックが北京オリンピックを舞台に初競演! 『マリオ&ソニック in 北京オリンピック(仮題)』の制作が決定! / ファミ通.com

マリオとソニックのコラボレーションについて

何か、ベクトルは全然違うのですがガンダム無双を聞いたときと同じような違和感を感じてしまいますね。ソニックについては、メガドライバーである自分ではありますがあまり思い入れは無く、マリオとのセット自体に思うところが特にあるわけではないのですが、それでも「オリンピック」という題材で組まれているとかなりの違和感があります。

ただ、WiiSportsが爆発的に売れているWiiからしてみればオリンピックというテーマは適切ですし、マリオ、ソニックともに比較的万人受けするキャラなので、戦略としてみれば面白いと言えるでしょう。とくに、ソニックはだいぶキャラ人気が落ちているだけに、マリオとのコラボのメリットはセガ側に大きいと思われます。

任天堂としても、WiiSportsの次としての期待は大きいかも知れませんね。開発の中心がどちらになるかは分かりませんが、チューニングや評価に任天堂のノウハウは生かされるでしょうし。オリンピックゲームというとこれまではさほど大ヒットというイメージはありませんでしたが、とりあえずこのソフトは売れる要素がそろっている気はします。

オリンピックゲームのライセンス

ちなみに、オリンピックのゲームというのはなかなか特殊なようで、TVゲームですとまずどこか一社が独占的に販売契約を結び、ソフトを展開するという仕組みになっているようです。そして2008年北京オリンピックについては2005年末の時点でセガがライセンスを取得しています。

セガ、2008年北京オリンピックのビデオゲーム販売権を取得 | ニュースリリース | 会社情報 | SEGA

今回のマリオ&ソニックというコラボは、おそらくセガなりにこのオリンピックゲーム独占販売を生かす方法を考えて出した1つのソリューションだったんじゃないでしょうか?

オリンピックゲームをキャラクタ化することについて

さて、このソフトはWiiとDSで出るわけですが、各ハードに対してハードの特徴を生かした様々なゲームが取り込まれるでしょうし、それがWi-Fiを経由して世界中の人と対戦ができたりするならかなり面白そうですよね。
ただ、個人的に気になるのは「キャラ」です。せっかくWiiにはMiiという新しいキャラがあるのに、なぜオリンピックという現実の事象にファンタジーなマリオやソニックを持って来ちゃいますかね。マリオは確かに広く受け入れられているキャラではありますけど、自分のようにそもそもマリオという物に対して拒否反応を持っている人もいるでしょう。マリオテニスマリオゴルフよりも、みんなのゴルフみんなのテニスの方がまだ受け入れられる印象です。

個人的には、オリンピックゲームならばWiiSportsのようにMiiで対戦できるようにして欲しいですね。まだゲーム内容の詳細は公開されてないわけですから、是非ともマリオやソニックのキャラだけでなく、Miiのキャラも普通に使えるような仕組みを用意しておいて欲しいです。むしろ、ソニックやマリオがおまけキャラでもいいぐらいかと。おどるメイドインワリオでも、対戦プレイ時はMiiが積極的に出てきます。別にキャラが看板のタイトルだからといって、なんでも感でもキャラを使わなきゃいけないというものでも無いと思うんですよね。

とりあえず、WiiやDSで様々なスポーツゲームというのは面白そうな題材ですので、是非ともおもしろいゲームに仕上げて頂きたい物です。オリンピックとキャラ物の名前だけに頼ったゲームにならないことを祈ります。