任天堂説明会レポートの重箱の隅

昨日行われた、任天堂の流通関係者向け説明会。ここで紹介されたWiiについての情報は公式ページでもいろいろ確認するkとができるのですが、同時にこの説明会ではWiiの体験会も行われており、そのレポートがいくつか上がっています。

So-net blog:徒然日記:Wii体験レポート -人生最良の日-
Wii体験してきた ゲーム情報とか色々/ウェブリブログ
Rambling Man 共通していたのは『笑顔』

全般的に、評判はいい感じですね。女性が多かったということらしいですが、流通関係でこのイベントに参加できる女性の人ってどういう人なんでしょうね?参加基準がよく分からないところがありますが。しかし、DSも女性がかなりの数を占めていますし、Wiiもその流れで興味を持っている方が大勢いるということでしょう。

基本的に絶賛が多いですが、個人的に重箱の隅をつつくのが好きなのでw、気になったコメントをあげてみます。(基本的には、2006/6/13で書いた 「任天堂が挑むべき課題」についてというエントリーにあげた項目についてですけど。)

ジェスチャ認識時のボタン押し動作と精度

一番目の柾木神威 さんの記事は非常に情報量は多いですね。いろいろなゲームの感想が書いてあって参考になります。その中で気になったのは以下のコメント。

■ブリーチ(SEGA)
ただ、操作系がちと厄介でした。
なにせ、攻撃の動作をするのにいちいち「Aボタン押しっぱなし」にする必要があるからです。(ちなみに、必殺技はBボタン)
Aボタンを押す意味がまったく見出せないのですが、セガ的にはこれはどうなんでしょうかね?(笑)
あと、入力の認識がおかしいのが気になる。
「なぎ払っているのに切り上げになったりする」のは、ソフト上でのチューニングがもうちょい必要だと思います。

Aボタンを押しながら、というのは、前にimpressTVでいそっちがパンヤを試していたときも同様の操作をしていて、煩雑だな、と感じたところですね。ただ、気持ちは分からなくはありません。というのも、ジェスチャを入力にしようとした場合、「どこからがジェスチャの開始なのか」ということは、非常に判定しづらいものなんです。センサから得られる数値だけでは、ユーザーの感情までは簡単には読み取れませんからね。下手に反応をよくしすぎると、ただ持っているだけのつもりなのに攻撃が出てしまう、となりかねません。こうした、過剰検出を簡単に減らす方法が、「ボタンによって動作開始を知らせてやること」なんですよね。
とはいえ、これはあくまで「認識する側が楽な手段」であって、利用者側はただ煩雑に感じるだけです。本来は、ジェスチャ判定のルーチンをもっと賢くして、ボタンなしで判定できるようにする方がいいと思うのですけど。このあたりは、ノウハウ、というのもあるでしょうが、ヒューマンインタフェース関係の学会論文などから、高度な3次元ジェスチャ認識を各メーカー取り入れて欲しいところですね。ノウハウ、ヒューリスティックな方法では、どうしても限界がありますし、人の癖とかの違いへの対処が難しいので。

安全性と必要な最低スペース

二番目のTAKさんの記事は少し辛口。

で、Wiiだが、思ったよりも激しいアクションを要求してくるゲームが多かったのが気になった。
(中略)
体験の際はストラップ着用が厳守になっていたのも頷ける。
ウチではちょっと無理かな〜と思いながら見ていた。

Wiiにつきまとう「疲労」の問題、それに加えて「スペース」の問題もありますよね。狭い一人部屋とかだと、部屋の中にいろんなものが置いてあって、大きな動きをすると手をぶつけてしまいそうなんですよね。それで怪我とかすると、真面目に大問題でしょう。このあたり、任天堂はどの程度ケアしてくれているのでしょう?現在公開されているWiiの体験映像は基本的に広いリビングばかりですし。
Wii.com JP - 体験映像
できれば、極端な例として、4畳半ぐらいの狭い部屋で、周囲に本やものであふれかえっているような部屋でプレイする姿も見せて欲しいものなんですけどね。それができないのなら、せめて周囲何メートルぐらいあけてプレイするように、という指示を明確にだしてほしいものです。そうしないと、実際にけが人が出たときに責任問題になると思うので。

自分の予感としては、おそらくけが人は出る気はしますけどね。夢中になってプレイしていたら、絶対だれか机に勢いよく手をぶつけるとか、一緒に遊んでいる人の顔にリモコンぶつけるとかありそうなので。2chのスレなどでも、「自分はストラップなんかつけずにプレイする」と宣言している人も結構いるようなので、この安全性に関してユーザに徹底させるのは、かなり骨のおれることだと思うんですよね。

一応、イベントではストラップを徹底させたり、任天堂もかなり気をつかっているとは思いますが、狭いスペースでのプレイ、障害物が多いところでのプレイをどの程度想定されているのか気になるところ。怪我の程度によっては訴訟ものかもしれないので、繰り返しアナウンスするなど十分すぎるほどのケアをよろしくお願いします。

気になる情報とは?

三つ目のRistrettoさんの記事は、基本的に絶賛ですね。気になるところというと、最後のところぐらいでしょうか。

皆さんがとても気になっている事も聞いてきましたが、近い内に明らかになると思うので暫しお待ちを。

うーん、個人的に気になっているのは初回出荷数、予約開始日なんですが、そのことですかね?個別のゲームの感想はまた別にかかれるそうなので、期待しましょう。

杞憂であることを願って

以上、意地悪くつっこみを入れてきましたが、依然としてWiiに期待している姿勢は変わりません。岩田社長のリーダーシップがあればよほどのことがない限り大丈夫だとは思うのですが、怪我とか健康被害とかはマスコミの猛バッシングをうけかねないだけに、最大限の努力を払って欲しいところです。杞憂であることを切に願います。