Wiiは夢のマシン?!

Engadgetで、面白い記事が紹介されています。
Wii ・マリオギャラクシー 15年前に予言されていた - Engadget Japanese
これは、過去のゲーム雑誌を発掘してアップする、という遊びの中で見つけたモノのようで、米任天堂オフィシャル雑誌、NintendoPowerに1991年に掲載されていた読者投稿欄の文章のようですが、当時の子供が予想した結果がかなりWiiの機能に近い、と言うことのようです。
まず、「スーパーマリオギャラクシー」タイトルがそのものズバリ出ているのがすごい。たしかに、91年というと、未来的な世界へのあこがれがあった頃ですからね。SF的要素からギャラクシーというのは、当時の方が直感的だったのかもしれません。また、他機種のゲームが遊べるバーチャルコンソールや、メモリカードに関する予想も入っていますし、WiiMusicに近い演奏についての記述もあります。価格も$259と現在発表されている内容に近く、これが15年も前に予想した子供がいたというのがすごいですね。野安ゆきお氏が5年前にWiiに近い予想を出していましたが、その具体性だけから見たら、この"Jimmy Peterford"さんの方が上な気もしますw。ぜひ、本人が見つかると面白いのですが。

しかし、こうしてみると、明らかにWiiの仕様というのは、15年前から見たら、夢のような機能だったわけですよね。そして、予想されている、ということは「こんなことが出来たらすごい」と、「期待している」内容でもあったわけです。15年前を振り返ってみて、自分たちはどんなゲーム機の将来を思い描いていたことでしょう?そこには、「画面の解像度が上がる」とか、「物理演算がすごくなる」とか、「映画が見られるようになる」とか、そういった内容は含まれていたでしょうか?むしろ、このJimmyさんのように、単純に「他機種のゲームも自由にプレイ出来る!」とか、「ゲームの世界に実際に入り込んでプレイできる」とか、そういったことを夢想していたように思います。
そうした観点から見ると、大げさな言い方にはなりますが、Wiiというのはいわば「夢のマシン」と言えなくもないのかな、と自分は思います。供給者側のエゴからの性能の押しつけではない、純粋なゲーム体験の向上を目指したゲーム機。Wiiが商業的に成功するかどうかはまだまだ未知数ですが、過去の子供が夢見た未来が実現できるよう、Wiiには頑張ってほしいモノです。