【今週の特集】年末が今から待ちきれない? ASCII24読者はいったいどれを買う“次世代ゲーム機”

E3での発表を受けて、次世代ゲーム機についてのアンケート結果がASCII24で公開されています。
まず、WiiPS3のどちらがほしいか、ということについて。これは、PS3が47.8%、Wiiが41.7%、Xbox360が8.8%とのこと。PS3が高いことが多少以外ではありますが、ASCII24のアンケートはかなり一般の人が対象になっていること、また単純に「ほしいかどうか」を聞いており、「買うかどうか」や「価格について」はまた別の項目となっているので、この数値もありうる数値な気はします。逆に、単純に「ほしい」というだけならば、現状のPS2の支配力を考えればPS3が圧勝してもおかしくないのに、Wiiがいい勝負しているというのは、それだけニュースメディアでのE3報道の威力が大きかったと言うことでしょう。


PS3について
続いて、PS3の価格と、買いたいと思うモデルについて。PS3の価格については、やはり「ゲーム機としては高い」というのが73.9%と圧倒的。ほかに高性能コンピュータとして相応、安いという項目も用意されていますが、それを圧倒してます。ちなみにこの部分のASCII24のコメント。

特に発表直後は、この価格について大いに話題になった。ASCII24読者にもその点を聞いてみたところ、ゲーム機として“高すぎる”と思うという声が73.9%で最も多かった。ただ、次世代機にふさわしいグラフィックス性能や演算処理性能を持つと期待されることから、ゲーム機としてよりもコンピューターとして考えた場合に相応(13.1%)、もしくはむしろ割安(7.9%)という声も合計20%超あった事実は見逃せない。

これなんてファミ通?って感じのコメントですw。圧倒的に大きい数字の方よりも、残りの数字をとりあげて「この事実は見逃せない」と持ち上げるところなんかは、あぁいかにもソニーに配慮してますなぁ、と感じるところです。普通にコメント書くならば「価格を妥当、もしくは安いという読者が2割ほどいるものの、大多数は高すぎるという感想だった」で終わりでしょうに。
そもそも、このアンケートの項目からしてかなり微妙。普通に「高い」「妥当」「安い」の3択でいいはずなのに、わざわざ説明書きをつけて、「『ゲーム機としては』高すぎる」、「『高性能CPU&グラフィックチップを持つコンピュータとしては』相応orむしろ安い」という選択しにしています。これって、設問のベクトルが変わっている気がするんですけど?それぞれ『ゲーム機として』高いor相応or安い、『高性能コンピュータとして』高いor相応or安い、と聞くのならわかるのですが、これを二つ混ぜてしまってはアンケートの意味が薄れてしまうと思うのですが。設問でわざわざPS3についてソニーの主張する魅力を、ソニーに都合のいい項目にだけ付加するあたりは、ちょっとC-NEWSのアンケートと近い感じがしてしまいますね。
参考:わぱのつれづれ日記 - ITmediaニュース:「PSP」でゲームしてみたい、10代の5割強


もう一つの項目は、PS3の上位モデルと下位モデルのどっちがほしいかというもの。これは3割以上の人は上位モデルと答えています。もっとも、これも「もし買うとしたら」という前提がついてますけどね。現状では、下位モデルのPS3HDMIがなく、しかも今後増設することも不可能という、決定的に上位モデルよりも劣ったところがありますからね。自分でも、現状でどっちか買っていいと言われたら上位モデルを選びますね。でも、そもそも高すぎるのでしばらくは待ちなんでしょうけど。モデルチェンジのころにはすべてHDMIありモデルになっているでしょうし。ちなみに、それでもなお判断できない人が4割いるというのも、ASCII24的な「少数の方をとりあげて強調する」という論法をとればw、「見逃せない事実」ということになります。


Wiiについて
さて、一方のWiiについて。こっちは結構厳しい結果が出ていますね。まず、「いくらであっても買わない」が29.1%もいるところは大きいでしょう。これは、結構最近の論調で見逃されていたところだと思います。たしかに、PS3は高すぎる、という印象をE3で与えましたが、だからといってWiiを皆が買うか、というとそんな簡単な問題なわけではないわけです。PS3が高いならば、今のPS2だけでいいや、という人が現状では大多数ではないでしょうか?Wiiは、ゲーム系ニュースサイトをよく見る人には、非常に好印象を与えていることでしょう。しかし、それでもゲームをあまりやらないような層にしてみたら、まだまだ認知度も低く、関心も薄い状態なのだとおもいます。こういった、特にゲームに興味のない層への売り込みは、これから任天堂が本腰をいれなければいけないことですが、PS2で十分という消費者が多いのであるならば、この戦いは想像以上に厳しいものになると言えましょう。
ちなみに、アンケートで価格を答えている人の集計では、2万前後と3万前後が28%ぐらいとだいたい互角。すでにWiiに興味をもっている人であれば、現在予想されている2万〜3万という価格であればすんなり受け入れられそうです。あとは、任天堂が本体の価格を引き下げることで無関心層に売り込みをしかけるのか、本体値段はさげず、DSのように複数メディアへの広告、イベントなどで売り込みをしかけるのか。なんとなく自分は後者だと予想していますが、DS以上に売り込みは難しいと思いますね。


もう一つの項目は、「遊んでみたいタイトル(複数回答可)」というもの。グラフの絵が間違っているので、詳細な結果がわからないのがなんですが。一応文章から読み取ると、興味の順番はドラクエソードゼルダ、マリオ、Wiiスポーツという感じの模様。このあたりの感想をみても、アンケートを答えた人が一般層であろうことが想像できますね。選んだ理由が体感型であること、独自コントローラの使い方がきになる、ということで、このあたりは任天堂のイメージ戦略はうまくいっている感じです。


○他のアンケートについて
以上、ASCII24のアンケートについてみてきましたが、ついでですので他のアンケートの結果も載せておきたいと思います。
PS3買いますか? リアルタイム世論調査@インターネット リアヨロ 
(アンケートの結果一覧)
あなたの一票/現在の投票状況 - [任天堂ゲーム]All About

上のアンケートは、2chでアンチソニーファンによってコピペされているのであまり当てにはなりませんが、8割近くはPS3を買わない、という感想ですね。
下の結果では、Wiiをほしいという人が8割。PS3Xbox360にも負けており、ちょっとこれも極端な結果な気がしますね。

ちなみに、参考までにPS2の発売直前のアンケート結果もあげておきます。
「プレイスステーション2発売直前アンケート」結果発表
これを見ると、いかに安価なDVDプレーヤとして期待してPS2を買った人が多いかがわかりますね。今回は6万超ということで安くもなく、BD自体もまだ先物な印象がします。おそらく、ソニーダヴィンチコードをBD先行発売とかして売り込みをかけてきそうな感じはしますが、それだけでPS2と同様な状況を生み出すのは難しいとは思いますけどね。今年の11月、現状の次世代機に対する評価がどう変わっているか、興味深いです。


おそらく、ファミ通でも近いうちにアンケートをとり、その結果が出るでしょう。まず、その設問から注目ですね。ここで恣意的な項目設定がされているのであれば、その結果および分析もその時点でよめるというものですから。