ダ・ヴィンチ・コードに関する報道について

ソニーピクチャーの放つ、世界的話題作ダ・ヴィンチ・コード。日本でも週末は長蛇の列ができたようです。世界的には、カトリック関係から宗教的な抗議を受けたりしていましたが、その分逆に注目度は上がってしまったような感じはしますね。
さて、このダ・ヴィンチ・コードですが、その最初の興業成績については、どうも見方がさまざまです。「成功した」「歴代1位」という報道もあれば、「期待はずれ」という報道もあり、どっちがどっちやらよくわからない状態。
おもしろいのが、産経です。以下のニュースは両方とも産経系列なのですが、それぞれの内容をみるとまるで違った評価に見えます。
Sankei Web 生活・文化 米では公開3日間で84億円…期待外れ? ダ・ヴィンチ・コード(05/22 08:19)
「エピソード3」抜き歴代1位に…「ダ・ヴィンチ」 - ZAKZAK
一般紙である産経新聞のニュースでは、ダヴィンチコードは「期待はずれ」と書いてあるのに対して、スポーツ紙的な位置づけであるZAKZAKでは「歴代一位」。同じ系列で全く違う見方というのはちょっとおもしろいですね。

思うに、これはそれぞれの読者および広告主の比重の違いなのではないでしょうか?一般紙である産経新聞の方では、収入の比重として購読料が多くしめると推測されます。また、広告主も非常に多岐にわたることでしょう。一般紙としてのジャーナリズム性も問われることから、比較的客観的な視線で記事を書いているように思われます。
一方、ZAKZAKの方は読者層がいわゆる週刊誌、スポーツ新聞などを読むような、俗な情報を求める人たち。そうした人たちはある意味SPEのメインターゲットであり、販売促進のためにも多くの広告費を払っていることでしょう。また、単純にこれらのスポーツ雑誌の編集部はミーハーな内容を好む人が多いようにも思います。ですから、上記のような手放しのほめ言葉になるんじゃないかと推測するわけです。
ちなみに、産経新聞は「全米公開3日間の売り上げが期待はずれ」なのに対して、ZAKZAKの方は「米国を除く世界市場で歴代一位」と、絶妙にずらして書いてあるところに非常に感心させられましたw。