今週のファミ通

E3明け最初のファミ通。E3中に更新されたコンテンツのうち、副編集長が「PS3の価格はみんなの予想した通り」と言ったり、アクセスランキングの上位をPS3が独占したりと、別の意味で話題を集めていたファミ通ですが、実際の誌面がどうなっているか注目していました。
結果としては、まず冒頭でFFXIIIの大特集。現在公開されているスナップショットをすべて高解像度で多数の誌面を使って紹介してます。これだけのページ数だと、スクエニはかなりの広告料払ってそうですよね。まあ、でも一応日本の二大タイトルの一つではありますし、特集を組むこと自体は不思議なことではありません。
問題は、E3の記事でしょうか。しかし、これも巻末にちょこっと特集が組まれた程度。ほとんど発表された項目を箇条書きとしてならべたぐらいで、感想・分析らしきものは一切なし。速報レベルの情報で拍子抜けでした。PS3の価格についても華麗にスルーされてます。
それよりも気になったのは、売り上げランキングの記事が巻末に来ていたこと。これは巻頭でFFXIIIの特集があった余波ということなのか、それとも別の理由があるからなのか。確かに、売り上げランキングはほとんどDSのソフトでしめられており、ファミ通本体がPSP中二病ゲーム中心の紹介なのに比べると、ランキングだけ著しく内容が浮いていましたからね。
ゲームソフト販売本数 TOP30(集計期間:2006年4月24日〜2006年5月7日 ) / ファミ通.com
テレビゲームハード・ソフト マーケット調査(集計期間:2006年4月24日〜2006年5月7日 ) / ファミ通.com
もしこうしたファミ通全体の傾向との相違を意識して、広告主に悪い印象をあたえないようにとの配慮でランキングを後ろに回したのだとしたら、ファミ通の底が知れてしまいますね(。そこまでするなら、ファミ通PSでいいじゃん、って感じ。総合誌の意味なしですから。(以前オリコンのゲームデイリーランキングがなくなったのも同様な理由が原因じゃないかと騒がれましたけどね。) とりあえず、来週巻頭にもどっているかどうか要チェック。

来週は久多良木社長などのインタビューなども載ってE3の記事が大々的に載るそうです。いろいろ(逆の意味で)おもしろそうな話題が満載そうでたのしみです。クタタンの電波発言、記事中での壮大なヨイショ、任天堂側も絶賛のコウモリっぷり、巻末の浜村編集長の電波コメント。どれもありそうなので。


P.S.
ちなみに今週のファミ通の浜村編集長コラムで以下のような記述があった。

アメリカは、日本と違って貧富の差が激しい。たとえ500ドルのマシンでも平気で買っちゃう層と、100ドルを切らないと絶対に買わない層が歴然と分かれている。

このコラム自体は一応E3前にかかれているはずなのだが、なんでこうもどんぴしゃな500ドルという数字が出てきたのか?しかも、それを「平気で買っちゃう層もいる」と言い切っているし。実はE3発表前から、ファミ通上層部は値段聞いていたんじゃないの?逆に安い方は「100ドル切らないと買わない」としているが、これは100ドルは間違いなく超えてくるWiiへの牽制のようにも見て取れる(話の流れ的には一応PS2のことをさしているとは思うが)。
なにか、今後のコラムで「PS3は裕福な層なら平気で買える値段。Wiiは中途半端な値段」みたいなことを言いそうだな…。