PS3、“59,800円”の意味 - 後藤弘茂のWeekly海外ニュース

つづいて、PS3の価格設定に対して好意的なものの言い様をしている記事を紹介してみましょう。基本的に、メジャーどころが多いですね。要するに、ソニーから広告費などをもらっている度合いで発言のスタンスが変わっているように思えます。
まずは表題のPCWatchでの後藤氏の記事。この人は主にCPUなどのハードスペックについて語ることが多い人ですが、今回はPS3の価格についてもPC的な見方で解説しています。(しょっぱなのタイトルが59800円という税抜き価格を出している時点でちょっとあれなんですけどね…)
後藤氏のコメントを簡単に解釈すると、「PC的な値段付けをしている」ということ。つまり、本体を安く出し、ゲームソフトのライセンスで稼ぐ、というビジネスではなく、PS3そのものが価値がありいろいろなことができるのだ、ということを押し出すことで高めの値段設定をしていると。
しかし、同時に苦言もいくつか呈しています。HDD標準搭載が、単純にXbox360コアシステムとの大きな差として残りつづけること、ゲーム機以外であることを前提とした価格付けならば、ゲーム機以外のPS3ならではの価値を消費者に理解してもらえなければ買ってもらえない、ということです。
これらの苦言は的を射ていると言えるでしょう。ただ、実際にはPS3はやはりゲーム機としてのことを押し出して売ってくる気はします。PSP同様、ゲームはトリガーにすぎないものの、そのトリガーで抱き合わせてかわせるという色気が捨て切れていないように見えます。
とはいえ、62790円をまだ「限界ギリギリ」としているあたりは後藤氏もあまいですけどね。以下は2chで出ていた、1年近く前に集計されていたアンケートです。
プレステ3いくらまでなら買う?投票結果 - Intermezzo -
これを見ればわかるように、6万を超える値段というのは、ゲームとしては考えられない値段なんですよね。すくなくとも、年末クリスマスプレゼントとして、親が子供に気軽に買ってあげられる値段ではないでしょう。買ってあげる側の親が思わずほしくなるような魅力をどれだけアピールできるのか。ソニーとしてもこれから半年が正念場ですね。