宮本茂氏がWiiなどについて語る/EDGE - Nintendo iNSIDE

先日フランスで勲章を授与された宮本茂氏がインタビューでWiiについていろいろ語っていたようです。その中には、いくつかおもしろいコメントもありますね。
ひとつはWiiコントローラのまねられる危険について。

「それはもう各企業のプライドの問題でしょう! しかし私はWiiは本当に本当にユニークで面白いものになると確信しています。それは同時に模倣者になりたい人が居るだろうということでもあります」

自信の表れ、という感じですが、結局まねようと思えばまねられるということなんですかね?特許などでしばりきれなかったということでしょうか。たしかに、センサーなどの根幹となる技術は任天堂自信は特に持っていないですからね。せいぜいそれらをどのようにゲームに使うか、ということぐらいでしょうけど、それで特許性があるかというと微妙なところですし。企業のプライド、と牽制しておくことで、ぱくるとイメージダウンにつながる、と言っておきたいというところでしょうか。PS3は発売がさらにずれ込む可能性もありますし、E3を見て急遽まねてくる可能性はありますからね。「サードからWiiとマルチ展開するために必要と要望されたから」とか言ってさらっとまねしてくる可能性はあります。
そのほか、Wiiの定義についてのコメント。

「例えばWiiについて私達は次世代機とは呼びません。任天堂は新世代機と呼んでいます。」

次世代ではなく、新世代と、任天堂から言ったのは大きいですね。世間からは、すでにWiiは別物扱いされてはいましたが、一応は次世代機として扱われていましたし。ニンテンドーDSゲームボーイとは異なる第三の軸、という扱いだったのに対して、Wiiゲームキューブを置き換える存在ではあるものの、同じような位置づけな訳ですからね。ゲームボーイもなんだかんだ言ってDSに置き換えられようとしてますし。実質次世代ではあるものの、意図としては別基軸ということでしょう。次世代機としてスペックを比較されるよりも、新世代と言っておいた方が任天堂としても楽でしょう。まあ、アンチからは「逃げたことの証明」とでも言われそうですけど。
他社については、宮本さん、岩田社長はあんまり悪く言わないですよね。NOAの人とかはもっと強気な気がしますけど。まあ、日本人的にはこのように他人をけなさない姿勢の方が好ましいです。別に他人をおとしめなくても、自らの利点だけ述べてアピールできることが理想なわけなんですし。

ともかくもうE3まで2日。刻一刻と迫る発表が楽しみです。