"ファミ通アワード2005"授賞式の模様をお届け! / ファミ通.com

何かと問題が多いながらも業界No.1の影響力を持つファミ通。そのファミ通が、なにやら賞を設けてその表彰を行ったようです。演出はさながらアカデミー賞のよう。何か勘違いしている感じもしますね。
選ばれた賞も、なにやら訳のわからない細かい賞だらけ。いかに、そのカタカナの賞の名前だけ列挙します。

グランプリ
ベストヒット大賞
ルーキー大賞
RPG
フロンティア賞
ハイクオリティー
スーパービジュアル賞
ポータブル賞

その賞の名前だけみると、何がどう違って、どういった評価基準により選ばれ、その賞をどう受け止めればいいのかさっぱりわかりません。明らかに、最初に選出するゲームを選んでおき、あとから適当にカタカナの名称を付けたのが歴然としています。こんな賞に、どんな権威を感じればいいのでしょう?身内でなれ合っているようにしか見えません。
最近、非常にファミ通とゲームメーカーのつながりが密接になってきており、ファミ通自らがゲーム市場を動かそうとする意図が目についています。ゲーム市場というのは本来はユーザが価値を決めるもののはずなんですが、今はなにか、ファミ通がトレンドを作り出して、それに乗ったソフトだけが売れる、という世界があるように思うんですよね。特に、PS独裁が続いた影響が大きかったようにも思います。PSでの話題作をファミ通がヨイショしまくり、レビューではプラチナ乱発、そして初動だけ前人気=ファミ通評価で大量に売り払い、あとはクソゲー判定受けても知らん顔。こんなことを繰り返してきたから、ゲーム市場が非常に狭いものになり、停滞してしまったとも言えるのではないでしょうか。
しかし、任天堂ファミ通ファイアーエンブレム関連で争っていたこともあり仲が悪く、このファミ通の作り上げるゲーム市場からはじかれていました。その任天堂は、雑誌の影響なしにも固定客を獲得しやすいキッズ層、ファミリー層を中心に顧客を広げ、最近は情報露出も様々なジャンルなマスコミを使っておこなうことで、脱ファミ通体制でゲーム市場を独占するほどの成功を収めてきました。この状態に、ファミ通が焦っているのは明らかなように思います。今回の賞のような、サードメーカー、クリエータへのヨイショは、そうした危機感の表れのように感じてなりません。

ファミ通は情報が多く、毎週立ち読みwしている雑誌ではありますが、ファミ通の特集、評価がゲームの売り上げを決めるという市場はゆがんでいるのは間違いなく、すでに破綻しかけているのは確かでしょう。最近のレビュー高得点→クソゲーというのも、そろそろユーザが勉強してきている感じがしますし。レビューも、mk2などで1週間もすれば良質なものが出てきますから、堅実なユーザはそうした情報をたよりにすることでしょう。
ファミ通も、いつまでもべったりな利権重視の報道を繰り返して今の利権にしがみつくことなく、積極的にゲーム市場の健全な拡大へ努めてほしいものです。