レボリューションの同時発売ソフトは20本以上?!

昨日のレボリューションのスクリーンショットに続き、その記事の内容が海外ニュースサイトで出てきているようです。
Revolution Report - news - Harrison: Approximately 20 Launch Titles
この中で、レボリューションのローンチ(同時発売ソフト)の数や同梱されるオプションなどについて、任天堂アメリカ George Hrrison 氏がインタビューに答えているようです。この記事によると、なんとローンチには20タイトルぐらいが準備されているとのこと。そのうち30%は任天堂からということですが、逆に言えば7割はサードからということで、これも驚きですね。
ローンチについて、具体的な内容も述べられています。以下、その部分を簡単に訳した物。

これだけでだいたい10本ぐらいですね。これらを見ると、国内の有名どころ(コナミナムコカプコンなど)が入っていないことから、残りの10タイトルにはそのあたりが入ってくるのでしょうし、日本国内ではそっちの方が主にローンチとなるのでしょう。上記のリストでは、日本でまともに発売されそうなのはスカッとパンヤカドゥケウス(洋名Trauma Centerなのねw)、あとは任天堂のタイトルぐらいですから。
しかし、思ったよりも開発は順調のようですし、有力と言われる11月頃の発売時にはいろいろなソフトが遊べそうですね。もしかしたら、9月ぐらいに前倒しで発売もあるかもしれませんね。

実際、こうした開発状況を見ると、レボがGCとの互換性を高め、実質クロックアップだけのようなスペックにしたのは、こうしてローンチから1年ぐらいの初期タイトルを充実させるためだったことが一番の理由だったのでは、と思います。一人勝ちのPS陣営なら、PS3ローンチでタイトルがそろわなくても、PS2の大作はまだまだ出てくるからそれに頼ることもできますが、負け組GCではサードからそうしたソフトが出ることは全く期待できませんからね。任天堂独自に引っ張らなくてはいけないことから、必然的にこのGC上位機種、という性能が決まった気がします。ソニーPS2のときにやったようなソフトの空白は許されませんからね。実際、この記事の中でもそれを述べています。

PS2のローンチの成功とGCのローンチから任天堂はいくつか学んだことがある。評価は最初の一年で決まる。我々はローンチだけでなく、ローンチ後の6〜9ヶ月にもソフトを提供する必要があった。ゲームキューブでは、それができなかった。ローンチ後半年空いてしまった。それで評価が固まってしまい、その後挽回することはできなかった。」

なによりも、ソフトを継続的に出していくことが大事、と言うことですよね。とくに、サードがあまりいない任天堂としては、自社でどれだけ継続的に出せるか、ということも重要でしょう。ニンテンドーDS任天堂が継続的にソフトを出しているのも、ある意味GCでの反省によるものだったのかもしれませんね。


勝っていたからこそ冒険しアーキテクチャを大きく変えてきたPS3、負けていたからこそ冒険できず既存アーキテクチャの延長で勝負するレボリューション、その中間がXbox360というところでしょうか。ファーストの力関係では任天堂有利ですが、やはり勝負はサードも入ってきます。サードはいったいどういったソフト開発を選択するのか、各社難しい判断に迫られるでしょうね。当初はPS3Xbox360のマルチが中心と見られましたが、Xbox360の思わぬ不振でEAがやばくなったように、そう簡単な話でもなく。かといって最有力のPS3に注力しようかと思えど、開発費が膨大になるのが目に見えており、PS3の勝利が確約されていない現状ではリスクがあります。かといって、PS3とレボのマルチ、というのはかなり難しいですし、単にマルチにしてもレボで売れるとは思えません。各社厳しい経営状態の中、どのようにリソース配分をしていくか。次世代ゲーム戦争は、そのままサードの生存競争にもつながっていきそうな感じですね。


P.S.
insideでも詳細な記事が来たようですね。
「レボと同時に20タイトル、1/3は任天堂タイトル、かも」―George Harrison氏 - Nintendo iNSIDE