PS3が実現する近未来のかたち--久夛良木氏講演 - CNET Japan

一部ではPS3の値段が発表されるのはないか、と期待された、久多良木氏の講演。その内容がCNETに出ていますが、どうも期待したような内容では無かったようです。ようするに、Cellをどう使うか、という自ら作ったチップ自慢に終始している印象。
複数のHD動画を同時にあ使い、拡大縮小、そのために複数のCellを使ってトランスコードなどもする、という構想なんですが…。なんか、もう、「無理矢理CPUパワー使う処理を考えました」という感がありすぎ。複数のHD動画を拡大縮小して、一体何が楽しいのでしょう?人間複数の動画は見えませんよ?テレビとかでマルチチャンネル表示とかもありますけど、これも基本的に今やっている番組のどれがおもしろいか、見ながら選べる、という程度しか意図は無いわけで。そのためだけに、高価なCellを複数搭載するなんて、本末転倒でしょう。
たしかに、Cellのような高性能なCPUを標準で積めば、家電でもいろいろインテリジェントなことは出来ると思います。とくに動画関連は、デコーダといいエンコーダと言い、Cell1つでは足りないぐらいCPUパワーを使うものもあるでしょう。それ以外にも、eyeToyの高性能なものも出来るかもしれません。
ただ、それは結局他の既存のデバイスとのバランス勝負になります。Cellが安価で使えるのであれば、ソフトによる柔軟な処理、またソフトの使い回しができるのでメリットがありますが、他のLSIなども大量生産、性能特化などで安くなっているでしょうし、それらのコストに勝てるかどうか。今回久多良木氏が言っているような、「Cellを使うためだけに無理矢理処理を増やす」というのは、正直的はずれなんじゃないかと思います。
とかく、日本企業は技術志向になりがちです。しかし、重要なのはアプリ。今回のような後出し無理矢理アプリでなく、もっと魅力的なアプリを提供できないと、なかなか消費者には受け入れられないのではないでしょうか。日本企業のポテンシャルに期待したいところです。