「それがサテン・シルバーの仕様だ」ソニーからPS2新色 - Engadget Japanese

先日の、PS2が動かない新型PS2について、痛烈な皮肉がEngadgetから。ちょうど、久多良木社長の名台詞、「それがPSPの仕様だ」に乗っ取って新型PS2の擁護?をされています。それが以下の台詞。

  1. 互換性についてのお知らせが発売の一月以上前から出ているのだから、欠陥ではなく仕様。技術のソニーに直せないとか直していると間に合わないなんてことはないはず。明確な意思を持っているのであって、間違ったわけではない。
  2. SCPH-75000というまったく別の型番がついた全く別の商品であり、「同じPS2だから」といって確認しないで買う人はいない。
  3. 「お知らせ」でもわざわざ数字を挙げて強調しているように、8000タイトル以上が発売されているプレステ全体からすれば40数タイトルなどほんの一部。たとえばあなたが強盗に遭ったとして、「でも被害者はあなただけだから」といわれれば気にならないはず。
  4. 「問題」があるのは『レーシングバトル C1 GRAND PRIX』のようにいつ発売されたかもわからないもの、『鉄拳』?や『バイオハザード』?とかいう聞いたこともないマイナータイトル、あるいは『激走トマランナー』とかいうどこが作ったのかも分からないようなソフトばかり。

「それがサテン・シルバーの仕様だ」ソニーからPS2新色 - Engadget Japanese

なんか、ひじょーに久多良木が言いそうな台詞満載で笑えます。いや、逆にマジにまじめにこう思っていそうで笑えないのかも(苦笑)。というか、2chソニー擁護する人たちの台詞もこんなような感じでしたね。「先にアナウンスしているんだから問題ない」「動かないと言ってもわずかだから実質問題ない」という感じで。まあ、たしかに何から何まで動かないわけではないので、この不具合にぶつかるユーザーは一部なのかもしれないですけど、PS2PS2ソフトが動かないことがいかに滑稽な出来事なのか、この極端にした台詞を見るとよくわかりますよね。要するに、これぐらい、ユーザーを見下した、エゴ丸出しの、開き直った、自分勝手な態度だってことです。
「高度な機械なのだから、一部動かないのはしょうがない」みたいな話もありましたが、それだったら無理に新型を出す必要が無いわけです。機能的に向上しているわけでもないのですから。今までのものを単に売り続ければいいわけで。しかも、「動かないソフトはSCPH-70000シリーズ以前のものをお使いください」とかアナウンスしているくせに、来月発売分から、既存の色についても薄型はすべて新型PS2に置き換える、というのですからあきれます。
PlayStation.com | ハード & アクセサリー | “PlayStation 2”セラミック・ホワイト
以前、薄型PS2が出たときにHDDユニットが無くなったことについてもあきれましたが、今回もそれと同様、「すべてのソフトが遊びたいのだったら、BBpackを買え」ってことなんですよね。せっかく小さく、薄いものを出してきたのに、ユーザにたいして「細かいこと気にするなら旧式使ってな」的な態度を取っているわけで、滑稽です。
先日アメリカでは、iPod nanoは「通常の使用でも傷がつきすぎる」ということで、集団訴訟をおこされました。今回のこの新型PS2も、このまま消費者をバカにした姿勢のまま発売するのであれば、集団訴訟の可能性は十分にあると言えるでしょうね。