【任天堂カンファレンス】11月23日サービススタート! Wi-Fiコネクションの概要が発表 / ファミ通.com

残りのWi-Fiサービスについて。前々から簡単に安全にネットを使えるように、ということを主張していた任天堂。今回のカンファレンスでは、「かんたん」「あんしん」「無料」という3つのポイントに絞って紹介しています。プレゼンのコツの一つに、複雑な要素を3つに絞り込んで紹介する、というのがありますが、まさしくこれはその通りですね。

さて、実際の技術の中身ですが、正直とくに目新しい技術はありません。BuffaloのAOSSNECのらくらく無線サービスなどはPSPですでに採用されていますし、USBアダプタを使った通信、そしてP2Pでの対戦というのもPSPでは既に発売早々から実現されていました。技術的には同等です。
ただ、ニンテンドーDSの場合、これらのことを公式にサポート、接続方法からUSBアダプタまで純正を用意しているところが違いますね。PSPの場合は素材だけはあって、あとは勝手にやってくれというスタイルですが、ニンテンドーはトータルパッケージとして用意されている分だけ安心感があります。
もう一つ、特定の相手とだけ通信できる、というのも、以前触れたように特に目新しくはありません。12桁のコードを交換するのも面倒でしょう。ただ、学校の友達と家でも手軽に通信対戦できる、というのは非常にたかいメリットでしょう。見知った人同士なら、DSで直接通信することで登録できるわけですし。
結局、Wi-Fi任天堂が重視したのは、「いかに詳しい技術を見せず、通信を実現するか」なんですよね。PSPがほぼPCと同様に手動で何でもできるかわりに難しいのに対し、DSは手動でできる幅が狭い代わりにカンタンです。
本来、こうした「高度な技術を、意識させずに使わせる」というのは、家電屋が得意とする技術なんですけどね。松下なんかは特にこれが得意のように思います。そうした取り組みを、仮にもAV機器を出しているソニーがゲーム屋に負けてちゃ駄目ですよね。
ここでも述べたように、DSのWi-Fiの技術はどれもPSPで実現できることです。足りないのはソニーの「サービス」です。はたして、ソニーがこの先これをてこ入れするのか、それとも単に技術の垂れ流しをするだけなのか。