ソニー、「ハッピーベガ」などが電気用品安全法に不適合

少し前に2chなどでは話題になっていましたが、ソニーのテレビで、一部法律違反なものが存在するようです。このため、販売店には事前に、「販売すると法律違反になるので、売らないように」とのお達しが出ていました。自分で納めておいて、メーカー側が違反していたのに、「売ったらおまえら犯罪者だから。」って感じのお達しなのがいかにもソニーらしいです。
実際の違反項目は、申請内容と実際の実装が違った、もっと言えば、あとで別の機関が判定したら最初の申請内容と部品の種別が変わってしまった、といった感じのものです。TechONで情報が出ていますが、ここですら情報が錯綜し、ソニーから二回もクレームを受けるというありさまで、かなりややこしい問題だった模様です。
ソニーの液晶テレビに電気用品安全法不適合が見つかる【変更あり】 - デジタル家電 - Tech-On! 要登録

結局、安全性には問題なく、経済産業省も認めたため、リコールの義務は発生しなかった模様。しかし、こんな、売ったら犯罪になるような商品、リコールしなくていいんですかね?もしこれをオークションとかで転売したら犯罪なのでしょうか?その辺、消費者にちゃんと説明した方がいいのではないでしょうか?


ソニーの一方で、アップルは「iPod nanoの液晶が傷つきやすい」という騒動を決めて、即座に無償交換に応じました。
Yahoo!ニュース - ロイター - アップルの「iPodナノ」の一部に不具合
nanoの素材などは従来のiPodと特に変わらないそうですが、nanoの性質上ポケットなどにつっこむ場合が多く、そのため傷が問題になっているようです。この中でも特にサイトを立ててクレームを出していた人がいたようですが、このアップルのあまりに素早い対応でそのクレームを引っ込めている模様。今回の交換も、仕様上仕方ないみたいですが、不満があるようならば変える、というもののようです。


この対応、何かニンテンドーDSPSPのときと似ているように思います。DSは液晶ドットかけが一つあっても、サポートに言えば無償交換してくれます(交換なので、再びドット欠けの危険はあるけど)。一方、PSPは液晶ドット欠け交換は10個以上はないと交換はなし。また、ロボタンなど多くのユーザが不満を言いましたが、かの有名な「それがPSPの仕様だ。あわせてもらうしかない。」という逆ギレ。最終的には、バリが原因で不良だったと交換に応じましたが、それまでの対応が悪すぎましたね。

任天堂といい、アップルといい、それぞれ優良な経営で黒字を持っている企業。一方で赤字で火の車のソニー。その余裕のちがいが、こうした対応の違いを生んでいるのかも知れません。そしてそれは、そのまま顧客満足度の差につながるのではないでしょうか?
損して得取れ、ともいいます。ソニーは、赤字覚悟でゲーム機を売るよりも、もっとこうした消費者への対応にお金をかけるべきなんじゃないでしょうか。