ITmedia +D LifeStyle:誰も「本物のハイビジョン」を知らない (1/4)

小寺信良さんの記事。相変わらず面白いことを書いてくれます。内容自体は自分はどれも把握していた内容ですが、実際に考えるとやはり変な世界ですよね。固定画素のモニタしかないのに、映像はインタレースの1080iなんですから。さらに、地デジとかHDVなんかは、水平解像度1440ですし、これらは今後改善するみこみはほとんどないでしょう。地デジは元々ビットレートがぎりぎり、HDVは規格からして1440と決まっているので。
ただ、それでもフルHDである意味はあるとおもいます。まず、縦方向の解像度が1080で一致するのが大きい。デインタレース処理をちゃんと行えば、ぼけることなく縦1080の解像度は実現できますからね。水平解像度も1440→1920であればそれほど人間の目には気になりません。人間の目は、水平方向の解像感には、縦に比べて鈍いので。
入力から出力まで、たしかに本当のフルHDではなかなか見る機会はないでしょう。モニタの色づけもまちまちですし。ですが、デジタル化、フルHD化への流れは止まりません。、こうした「ゆらぎ」の中、実際にコンテンツを作る人やテレビを作る人は、何を基準として調整すればいいのか、いろいろ大変でしょうね。結局、デジタルなんだけど感覚がものをいう、職人芸の世界になるような気もします。