PS3のメディアは…

さて、一方のPS3。こっちは、Cellということ以外、全然情報が出てきません。そんななか、今日気になったニュースは以下のもの。
ITmedia ライフスタイル:次世代DVD、遠ざかりつつある“規格統一への道”
HD DVDとBDの統一交渉がほとんど決裂、というもの。これはPS3としては悪いニュースでもあり、いいニュースでもありますね。悪いニュースというのは、当然ワーナーなど大手のHDコンテンツを再生できないと言うこと。いい点というのは、統一化のために発売日がずるずると延びてしまうことを避けられることでしょうか。
ただ、自分としては、上記リンクの中の下記の下りが気になりました。

 しかし現時点において、両者とも良好といえる歩留まりは達成できていない。東芝関係者は何度かソニーの静岡工場を訪れ、BDの製造ラインを検証したというが、今年になってもプレス直後の数100枚を抜き取って検査する事を許されず、別途用意されたサンプルを持たされた。ところがそのディスクも、厚み誤差3ミクロンというBD-ROM規格に対して、“マージンなしのギリギリの精度”しかなかったという。

 またSINGULUSのBD-ROM複製ラインは、映画スタジオ筋の情報によると現状で60%の歩留まりを目指している段階で、最終的に95%を目標としているものの、具体的な時期については見通しが立っていないという。

BDはメディア自体としては製造コストがかかる、というのはよく耳にしていましたが、ROMについてこんなに苦労していた、というのは初耳でした。正直、このレベルの歩留まりでは、かなりメディアのコストが高くなってしまうことが予想されます。映画だけでなく、ゲームでもメディアの単価は重要。この状態でPS3に採用して本当に大丈夫なのかと、不安になります。まあ、PS2みたいに下位のメディアにも互換を持っていて、当分はDVDでの供給が続くのでしょうけど。
しかし、それでも、この状態で年内発売ははったりくさいよなあ…。へたすると、PSP同様Xbox360を意識しすぎて早出しし、またもや「くさってやがる、早すぎたんだ」となりかねません。