メテオス考察

メテオスに関しては、発売以来はてなキーワードリンク元でも非常に多数の書き込みがなされています。そのいずれもが「おもすれー」「やめらんない」というもので、買った人にはかなり好評な模様です。自分のところにも、N-Styleさんの[NS] メテオスの感想が掲載されているサイト一覧ページで貼って頂いたリンクから多数の訪問者がありましたし。
そんな感想記事のなかで、ひときわ詳しい記事がへたれゲーマー駄文さんのところで。テトリスぷよぷよパネポンなどをとりあげながらメテオスの解説をされており、分かりやすいです。
メテオスの面白さを、自分的に解説してみますと、ひとえに「味付けのうまさ」という印象です。もちろん、これまでの落ち物ゲームに「打ち上げ」という要素をつけたのは大きな点です。しかし、このメテオスのプレイ感は、それだけでは語れない物がある。
特に、メテオを打ち上げたときのうち上がり方、そのときの音楽などが工夫されている。ここの部分で爽快感が実によく表現されている。また、タイムアタックモードや100メテオなども、そのバランスがよくできている。このあたりのバランス、演出のメリハリが、中毒性を増している原因だと思う。
このあたりのことは、制作者:桜井政博直筆のメテオスレポート、ひそかにレポートを読んでいるとよく分かります。特に第61回以降のバランスに関する話は実におもしろいです。逆に言えば、この桜井氏のすぐれたバランス感覚を用いて、念入りにバランス調整をするからメテオスという製品の完成度が高まっているのでしょう。
とはいえ、このひそレポを読んでいますと、時間が無くて入れられなかった要素、バランス調整仕切れなかったところなどが分かります。

・アイテムは企画段階からかなり減った(同じような効果のものばかり。特別な演出のものはあまりいれられなかった)
・難易度は3分を区切りに調整したが、マスターアップ直前にプログラムの処理速度があがり、3分以降の難易度上昇が急激になりすぎた
地震や台風などのアクシデントが惑星を襲うイベントも省かれた

上記を見ていると、かなりプログラミングレベルでスケジュールが厳しかったのがわかります。実際、メニュー画面の表示がバグるというバグもかなり報告されていますし。自分も一度色がおかしくなる現象は遭遇しました。致命的でなかったのが幸いでしたけど。
今回、このメテオスが売れれば、もしかしたら上記の未達リストを補充した続編が出るかも知れませんね。そのときの名前がどうなるのか。単純にメテオス2という名前では来ないように思いますが。
メテオスの初日売り上げは2chなどでは2万程度とされています。ジャンルがジャンルだけに、正直初期売り上げはそれほど見込めないでしょう。パックピクスと発売日が重なったことで、アクションパズルとして購入層がばらけてしまった感もあります。パックピクスも、店での売り方を見ると結構力をいれてましたし。少なくともキャンペーン的には、メテオスは特に目立った売り方は見受けられませんでした。とはいえ、ネットではこれだけ評判になっている作品。DSダウンロードで他のニンテンドーDSユーザにも気軽に体験版を配ることができます。そして、その中毒性から、自分も欲しくなるユーザも出てくるのではないでしょうか。アナザーコードなどのように、クリアしたらおしまいのゲームとちがって、対戦も考えればやり込みがいのあるソフトだけに、継続的に売れていくソフトのような気がします。おもしろいゲームなので、是非たくさん売れて欲しい物です。