PSP不具合に対する返答

国民生活センターにて、NCAC:「消費者トラブルメール箱」集計結果(平成16年10月〜12月分)というものが公開されており、その中で以下のような文章が書かれています。

 また、新発売された携帯用ゲーム機に関する不具合の情報も11件寄せられました。ボタンに不具合がある、画面に傷がある、苦情対応窓口の電話が混んでいてつながらない、などが主な内容です。
 当センターよりメーカーに事情を聴いたところ、「支障なく使用できる範囲内の不具合が多いが、使用上支障がある場合は交換等に応じている。現在は品質改善している」との回答でした。ただし、ホームページには不具合とその後の対応について特に情報提供はみられませんでした。

機種名は書かれていませんが、間違いなくPSPの事でしょう。2chで、苦情は国民センターへ、という書き込みが結構ありましたが、結局寄せられた投稿は11件だったようです。まあ、その上に書いてある、結構問題になっていた東芝RD−X5に対しての投稿が2件ですから、これでも多い方なのかも知れません。
この記述で注目なのは2点。

  1. ソニーも不具合は多くあると判断している(ただしその不具合は使用上支障がないからしらばっくれようとしている)
  2. 現在は品質は改善している

1点目は、結局不具合がない、ないと公には言っていながらも、□ボタンや左キーなど、数々の不具合は承知していると言うことを、半公式に認めた感じですね。そりゃそうだろ、とは思いますが。そして、結局致命的な不具合じゃないから、なんとかこのままやり過ごそう、と言う事みたいです。ごねられたらしょうがないから対応すると。その上の東芝は問題が致命的だった分、「現在原因究明中」→「無料修理」となりましたが、PSPは現象が軽度な分、とくに誠意は見せない模様です。初期ロットなんてそんなもんだ、と言うところでしょうかね。
そして、注目すべき2点目は「現在は改善している」としている点。…本当か?と疑いたくなります。ラバーのないLボタン、接点とずれている□ボタンなどは、そう簡単に改善できるものじゃないだろ。ここで言う改善とは、穴の大きさを調整するなどして、「ボタンが引っかかってもどってこない」という現象だけなおしたんじゃ無かろうか。もしくは、はったりという可能性はあるが。
ただ、正直こうした細かな調整が初期ロット以降行われるのは至極当然な訳で。自分が昔買った携帯も、初期ロットの時は数字ボタンを押すと機体がギシギシ言っていた(これは2chでもよく報告されていた)。その後、半年ぐらいしてボタンが半分効かなくなるという不具合が生じたので、修理に出したところ、なんと機体がギシギシ言うのも直っていた。修理内容は基盤交換ということだったので、どうやら機体と基盤との間に微妙な隙間があったようだ。
このように、実際に製品が改善されていくのは自分も体感している。そうやって照らし合わせるとPSPの対応も、他の企業とたいして変わらないのかもしれない。今回問題になっているのは、ひとえにゲハ板住人を多数敵に回してしまったからなのだろう。2chは、常にネタに飢えているので。実際、PSPソニーは最近では格好のネタ生成機となっているし。あと、携帯ゲーム機というメジャーな存在ということもあるだろうけどね。
まあ、とはいえこの国民生活センターのレポートで、またソニー攻撃ネタができてしまったのは事実。ソニーはこのまま黙殺を決め込むのか、それともいい加減イメージ改善のための謝罪をするのか。まだまだネタは尽きない。