発熱地帯: 週刊ポストがPSP初期不良問題を掲載

PSP初期不良問題が、とうとうメジャー週刊誌の週刊ポストに掲載されたようです。2chからの引用だと以下のような内容らしい。

・□ボタンがギシギシと変な音がして反応しにくい
・□ボタンを強く押したら戻ってこなくなった
・電源を入れても反応がない(ホワイトアウト
・フタが勝手に開いてしまう(いわゆるフライングディスク)
・ゲームの途中で突然フリーズする
・ディスクの読み込みに失敗する
・画面に10個ほどドット欠けがある
・液晶パネルの内部にゴミが混入している
・サポートセンターに電話してもつながらない
・いろんな事を言って不具合を認めようとしない
・クレーム数は過去最高。PS2より多い
・社内関係者に配ったPSPにも不具合があった
・SCE(ソニー)では「不具合続出の報告はない」

まあ、2chでこれまで出ていた話を総括したような内容ですね。ただし、これが2chでなく週刊誌で出た、ということの意義が大きいのでしょう。
2chでは所詮便所の落書き、匿名性も高く、情報も偏っていたり嘘が混じっていたり多数です。その代わり、些細な事柄でもとりあげられますし、速報性も高いです。
それを一歩広げたのがブログ。匿名性はある程度はありますが、一応個人の名前を背負って発言を行う分、説得力があります。ただ、それでもまだ一般の人たちに周知させる媒体としては弱いと思います。
それに対して週刊ポストのような大衆紙は、マスコミの報道の中ではスポーツ新聞と並んで底辺に属すると思いますが、その分、日刊新聞などが取り扱うことのできない、噂レベルの話や俗な話が取り上げられ、通勤客などの暇つぶしとして広く読まれています。ゲーム系ネットをよく見ている自分たちと違って、世の中で最初に認知されるのは、この週刊誌に出たあたりなのでしょう。あとは、ここからテレビのワイドショーなどにつながり、それでも止まらないと、NHKニュースなどに出てくるのかも知れません。(もっとも、それが出るときはリコールまで行ったときでしょうけど。)
週刊誌などは、基本的におもしろいもの、話題性があるものを取り上げます。スキャンダラスであればあるほどよいのです。ですから、今回のような「ソニー」「PSP」という目立つキーワードの「不具合」というのは格好なネタなわけです。
一方、マスコミでも自分らに親しみ深いファミ通などは多少事情が変わってきます。特に今週のファミ通などはそれが明白。今更ながらのPSP特集に、巻末の浜村編集長のコラムでは、「新幹線の中でPSPを持つおじさんがかなり見られた」と、ちょっと嘘くさい記事で一方的にPSPを持ち上げた記事。ニンテンドーDSの記事や不具合に関する記事も無いことはないですが、「初期不良品が多い」という店のコメントを「初期良品が多い」と誤植する始末(実はわざとじゃないかと疑いたくなるほど)。
最近目にするゲーム雑誌と言えば、ファミ通だけだったのであまり気にしていませんでしたが、こうした偏った報道姿勢を露骨に見せられると、ちょっと考えちゃいますねぇ。まあ、今回は任天堂ともめていたティアリングサーガ続編の記事などもあったから余計なのかも知れませんけど。据え置きはPS2一人勝ちだったからなんでしょうけど、こうした癒着とも思えるべったりぶりはちょっと読んでて不愉快ですね。あまりこうした姿勢が目立つと、総合ゲーム誌としての価値もどんどん失われていってしまうのでないでしょうか。