ギャラリーフェイク

先日のああっ女神さまっに続いて、これまた長期連載のマンガがアニメ化。細野不二彦と言えば、子供のころは「グーグーガンモ」と「さすがの猿飛」。どっちもアニメを見ていた。また、ゲームではラグランジュポイントが印象深い。もっとも、こちらはレベッカの作った曲がよかったことも大きいのだが。あと、たしかダーティーペアの衣装デザインも細野だった気がする。
そんな、どちらかというとオタク系の漫画家だった彼が、本格的短編マンガとして描いたギャラリーフェイク。初めて見たのは高校のころだったろうか?たしかすでに5巻ぐらい発売されていたように思う。立ち読みかなにかで読んで、おもしろかったので古本屋で購入。それ以降今に至るまで買い続けている。マスターキートン同様、短編で渋く、また藤田が根本的に善人であることから心温まる話が多くていい作品だ。おもしろい、おもしろいとは思っていたが、まさかここまで長寿になるとは思わなかった。
そして、今回ついにアニメ化。MONSTERとか沈黙の艦隊など、大人向けアニメが増えている流れなのだろう。作画レベルも高く、期待できる。
第一回の話は、藤田がメトロポリタンから追い出された経緯を話したもの。基本的に原作は短編連発なので、まずは作品の設定に関わる話から始めたようだ。正直、いきなりこの話だと、藤田のギャラリーフェイクぶりがよく分からないようにも思うが、まあ原作見ている人が多いだろうからいいか。
ストーリーとしては、最後のオークションのくだりがちょっと変更されている気がした。うろ覚えだが、確か原作では最後、サラのポケットマネーで競り落としていたはず。それをアニメでは、後で藤田が贋作を売ってカバーする、という流れになっている。これだと、サラの大富豪っぷりがよく分からないし、なによりサラのキャラがかすんでしまう気が…。まあ、なんとか贋作がらみのエピソードを入れたかったのと、サラの話が第2話にあるからなのだろうけど。
個人的に、どうもサラの声優が川澄綾子なことに違和感があった。川澄綾子というと、どっちかというと気の強い女の子という印象が強いので。自分のサラの印象は、もっと甲高い印象があったから。まあ、そのうち慣れるでしょうか。
とりあえず、レベルは高い感じがしたので、今後も期待。