ITmedia ライフスタイル:「PSP」は“iPodキラー”〜北米向けローンチイベント

世界最大の家電展示イベントCESがいよいよ開催されました。さまざまな新商品、ビジョンのニュースが飛び交い、デジモノ好きの自分としてはわくわくしてきます。
で、PSPが北米向けのアピールをしたのですが、そのときの口調で気になるものが。

平井氏の口からは「PSPは“ニンテンドーDSキラー”ではない。われわれの製品は“iPodキラー”だ」との言葉も聞かれた。

この、「ニンテンドーDSキラー」という言葉に、非常に違和感を覚えた。まさか、ソニーがこういった言葉を使ってくるとは。まるで、iPodニンテンドーDSを同列に扱っているようだ。もうすでに、ニンテンドーDSがそれだけの影響力を持つほど売れていることを認めたくがないための発言なのだろうが、逆にその強がりのコメントが、その事実を滑稽なまでに表現してしまっているのが笑える。
ようするに、ソニーにとっては「ニンテンドーDSごとき」だったわけだ。iPodという遙か高見を目指していたから、とるに足らない存在のニンテンドーDSと比較されては困る、という感じ。たかがニンテンドーDSが、PSPと肩を並べようなど片腹痛いと。
…なんか、こうして相手を遙かに見下している態度って、何か思い出しません?そう、「たかが、選手が…」と見下して自滅していったナベツネに似てるのだ。同じような発言をして、ソニーがまわりからどう見られるのか…。この平井氏は想像しなかったのかなぁ。
一方、平井氏が本命と言っているiPodキラーだが、これまで数多くの会社がそれを口にして、玉砕し尽くしているのでこの言葉も重みはない。それどころか、たかがメモリスティック+大型端末でiPodと競おうとしているところがちゃんちゃらおかしい。
国内でPSP発表があったときのように、確かにインパクトはあるため株価も上がり、北米では好印象らしい。ただ、やはりPSPは一癖も二癖もあるゲーム機だ。この先、この強気を継続していけるのか、それともピエロと化してしまうのか…。