女子自由形800M決勝 プレイバック

BSでのリプレイ、および録画を見ながら見直してみる。ちなみに、各50メートルごとのラップはこちらで確認可能。
Women 800m Freestyle Finals Final
まず出だしから。スタートは遅め。でも50M行くぐらいではすでに単独2番手に。解説の人も、冷静に「この状態からどうやって金メダルをとるか」という解説をしている。結果的に、これが試合の先々の展開を読んだ名解説に。まずは前半。

  • ここで食らいついてから、差を保っていかないといけません。(100M手前。飛び出していくマナドゥに対して)
  • マナドゥが32秒かかるのが400から600M、ここでチャンスをうかがう事ですね。(200M手前)
  • マナドゥも差を広げていますけど、このぐらいの差だと長距離では逆転できる差ですから、少しスリルを味わいながら泳いでいる状態です。(350Mターン前後)

そして、このあたりでいったん、柴田が遅れ、それから追い上げる400-600M。

  • 怖いのは6コースのワンズですね。(400Mから450Mまで)
  • ちょっと疲れてきました。ここからは我慢が必要です。(450-500M)
  • ここで、31秒台に戻してきました(500M直後)

そして、一気にテンションがあがってくる550M以降。解説、実況のテンションも指数関数的にあがっていく。

  • あの、少しつめてきましたよぉ!(550-600M)
  • メダルはほぼ間違いないと思いますが、とらえられるかどうか(650M手前)

そして最後の100Mは実況の見せ場。

  • リードが狭まってきました。金メダルのチャンスが見えてきた感じがします。(700M手前)
  • まもなく、まもなく、100Mの鐘が鳴る。さあ、100Mの勝負だ。メダルは見えた!あとは何色か!(700Mターン前後)
  • 柴田がんばれ、思い切って力を出し切れ!(750M手前)

そして、残り50Mの実況。

  • 残り50Mどうか。柴田逆転、柴田逆転、柴田逆転しました!柴田先頭でラスト50だ。金メダルも見えてきた、金メダルも見えてきた。
  • メダルはもらった、メダルはもらった、さあ、あと25メートル、その色は、金色なのか!柴田がリードした、柴田がリードした、身体半分近く、マナドゥからリード。
  • 柴田先頭だ、柴田先頭だ!ラスト10メートルだ!

そして、きわめつけ締めの名実況。

  • 柴田、大変だ、大変なことをしでかしそうだ!大変なことになりました!柴田は、金メダルー!史上初、女子自由形、金メダルーー! 恐るべき柴田愛、大変な底力で、世界の頂点に立ちましたーーー!日本の柴田、金メダルです!

…体操団体の「新月面の描く放物線は、栄光への架け橋だー!」には負けるけど、これもまさしく歴史に残る名実況・解説でした。