マイノリティ・リポート

うーん、ちょっと節々に納得いかないところがあっていまいちだったかなぁ。まず序盤、主人公のジョンが薬中だし、殺人が予告されたときもなりふり構わず逃げ出してしまう。そのときに、かなり無茶をして、一般の人とか同僚とかにも被害を与えている。全然ヒーローっぽくない。で、タイトルにもなっているマイノリティ・リポート。これにより、冤罪もあるということを知ったジョンだが、結局この設定全然いかされていない。そもそも、殺人予告はどうせ真実になると思って見ていたので、それがはめられたと分かった後も殺人を犯してしまうのがいまいちすっきりしなかった。結局、この件はマイノリティ・リポートではなかったわけだし。黒幕の存在は意外ではあったが、これもなんか結びつきがいまいち弱い。いきなりポンと過去の事件が出てきて、この事件のためにジョンをはめたと言われてもなぁ。はめてなきゃ別にばれてないと思うのだが。結局息子のショーンの生死もはっきりしてないし、あんだけどたばた騒動起こしたジョンがなんの処罰もされてなさそうなのもなんだかなぁ。記憶映像の操作も、現状のヒューマンインターフェースでデモしているレベルでそれほどすごくないし。個々の未来技術がどれも学会発表レベルというのがまた迫力を弱めている。正直薄っぺらい映画だと感じた。