日本マイクロソフトの泉水氏が退任、米国本社所属に

苦戦のつづく国内Xbox事業。海外ではPS4とまだ勝負になっているのですが、日本ではただでさえ発売が9月と大幅にずれこみ、ロンチで僅か2.3万台。その後は1000台前後をさまよい、すでに何度も週販3桁を経験し、いまだ4万台程度しか売れていません。

ゲームデータ博物館★Xbox One

自分も前世代ではXbox360を優先しPS3は後から買い足した形だったのですが、360後期のあまりの活気のなさ、無策さに愛想が尽きて今世代はXboxOneの購入予定は見送っていました。とくにKinect標準から外したのも大きかったですね。最大の差別化要素だったのが外されてしまい、性能差もPS3と360のときのような優位点もなく、MS製ゲームに固執しない人には魅力の薄いハードになってしまいました。Amazonとかでもタイタンフォール付き本体が17%引き、さらに会計時に5000円引きの3.1万円で買えるなど、ロンチ3ヶ月のハードとは思えないような状況となっています。

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さてその日本のXbox事業ですが、どうにも米国本社の日本軽視、さらには日本マイクロソフトの無力さも感じていたのですが、その日本のXbox事業の「顔」でもあった泉水氏が執行役を退任となったようです。

日本マイクロソフト泉水敬氏が執行役を退任 マイクロソフト米国本社所属に【情報追加】 - ファミ通.com

今後は米国本社所属になり、そちらから日本Xbox事業の面倒も見ていくことにはなっているようです。日本の方は同じ執行役の高橋美波氏と横井伸好氏が担当することになる模様。高橋氏は今年の7月にソニーから転職してきた人物のようですね。
Yoshinami Takahashi | Microsoft Japan

日本のXbox事業への影響は?

しかし、この人事が日本のXbox事業にどう影響するのか。日本でのビジネス的にはすでに壊滅的なのは見えていますが、海外でのビジネスはまだまだ目があります。ただ、360のときのように海外好調だから日本でもゲームは出続けるという状況になるかどうかも怪しいところも。すでに洋ゲーで日本だけPS4独占とか出てきていますからね。ローカライズやパッケージ販売にかかるコストも0ではないですし、数百本しか売れないゲームとかだとまじめにペイできない可能性もあります。さらに、ソニーが日本国内独占を狙うにしてもそれほど費用かからないでしょうしね、契約とかでも。この状態は当然MS本社も把握しているでしょうし、その元で一体日本での販売にどういった判断がくだされるか。英語版をDL販売のみ、とかならコストはほぼかからないでしょうが、果たしてそこまで踏み込むかどうか。それとも、360のJRPGラッシュのときのようにまさかの和ゲータイトル展開してくるか。いずれにせよ、大きな動きが出るのはそれほど遠い未来のことではないかもしれませんね。