訃報〜任天堂元社長・山内溥氏死去 享年85歳

今日から東京ゲームショウが開幕。ドラクエX ver.2.0の発売日が発表されたり、VitaにMHFGが発表されたり、様々な情報が出てわくわくしていたのですが、そんな中でとても大きな訃報が飛び込んできました。それは、任天堂元社長の山内氏の死去のニュースです。

任天堂の山内溥前社長が死去 85歳  :日本経済新聞
[訃報]任天堂の前社長,山内 溥氏が死去。85歳 - 4Gamer.net
任天堂 山内溥前社長が死去 NHKニュース

初報が出たのが18時頃。各種一般マスコミが一斉に報じた中、ゲームメディアとしては4gamerだけ速報で報じ、ファミ通など他のメディアは2,3時間遅れとなっていたようです。東京ゲームショウ初日ということもあり、ゲーム業界の偉大な人物の訃報とは言えメディアによる反応速度に違いが見られた形です。

すでに引退されて表に出てくることはほとんど無かったのですが、やはりなんといっても今のゲーム業界があるのはファミコンがあったから。その大ヒットを牽引したのは任天堂社長であった山内氏でもあります。彼のもと、横井軍平氏と宮本茂氏がソフト・ハードの両面で才能を発揮し、一大産業にならしめた形です。

個人的には、ファミコン時代には山内氏を意識するような年齢でもなく、その後スーファミでなくメガドライブセガサターンと進んだだけに、どちらかというと山内氏は「ライバルハードの怖いドン」という印象でした。当時の任天堂は、何か黒いイメージを持っていましたね。現状、任天堂を支持しているのは岩田社長に代わりDS、Wii路線になってからですので。とはいえ、一人のゲーム好きとして、山内氏のビジョンや牽引力は尊敬の念を禁じえません。ある意味、TVゲームの象徴とも言える方の一人を亡くした、そういう気分がします。

横井軍平氏が不幸な事故で亡くなってからもう長い年月が経ちますが、また一人、偉大な人物がこの世をさりました。残念です。ご冥福をお祈りします。