ドコモ1月度契約数発表〜PS Vita 3G版相当は約3万台

12/17に発売されたPS Vita。最初の二日で32万台を売上ながら、その後急速に台数が落ち込み、伸び悩みを見せています。週販台数を発表するファミ通およびメディアクリエイトでも、初週以外のランキングでは一切Vitaを触れないという徹底っぷりで不気味なぐらいです。

そんなVitaですが、台数自体は一応上記のランキングサイトで分かるものの、分からないのが3G版とWiFi版の比率。これについて、現状詳しく知るための一つの手段がドコモの発表する契約数情報です。

(cache) 契約数月次データ : 携帯電話等契約数 | 企業情報 | NTTドコモ

こちらの「プリペイド契約」というのが、現在は新規ではPS Vitaのみ。ですのでこの数字が基本的にはVitaの3G版の台数と考えられます。12月は19万という数字が出ていたのに対して、今回は約3万という数字が出ていますね。

Vitaの1月の全体の売上はエンターブレイン調べで約12.6万という数字が出ています。
3DSが8カ月連続首位 1月のゲーム機国内販売台数、エンターブレイン調べ - MSN産経ニュース

これと比べると3G版3万でWiFi版9万ということになり、約1:3ですね。WiFi版が3倍売れているということになります。3G版はトータルでもまだ23万台ぐらいですね。初回限定版は50万台と堂々と宣言しているだけに、まだ数ヶ月はかかりそうです。

PlayStation®Vita クリスタル・ブラック 3G/Wi-Fiモデル 初回限定版(50万台数量限定) | プレイステーション® オフィシャルサイト

SCEJの河野プレジデントも、「この50万台をいかに早く売るか」と意気込んでいましたし、ファミ通の浜村氏も「あっという間に初回版は売り切れる」と豪語していました。

ソニーの「ヴィータ」は「3DS」と競合せず=SCE幹部 | Reuters
エンターブレインの浜村弘一氏が講演“ゲーム産業の現状と展望 2011年秋季”を開催 - ファミ通.com

こうした発言と比べれば明らかに想定を下回っていると思われるのですが、ソニーの発表は「想定通り順調」。各種ゲームマスコミも沈黙と、ゲーム業界の気持ち悪さがこういったところでも見て取れます。こうした状況に露骨に突っ込んだのが海外のビジネス誌、というのがオリンパスの不正ニュースの時を思い起こさせます。

Vitaは「ワンダースワン以下の販売数」「誰も買いたがらない」 Forbesに厳しいコラム - ITmedia ニュース

一応契約数ですので、勝手直後にSIMを抜いて起動したり海外に転売されていたとすると、実際はもう少し売れているのかもしれませんが、逆にこれでソニーがもしこのプリペイド契約とかけ離れた数字を3G版として発表するとなると、海外転売が相当数あると認めてしまうことになり、これはこれで問題となります。さすがに後4ヶ月も5ヶ月も初回限定版を売っているようだと、そのうちに12月購入者の6ヶ月の利用期間が切れて、ドコモの契約者がガクッと落ち込んでしまうような自体にもなりかねません。ドコモ、ソニー共に、これから3G版のテコ入れが必要になってくるでしょうね。とりあえず、地図と動画撮影が追加されますが、まだまだこれではスマホもどきの域を出ていませんので。

とりあえず、Vitaは4GBでもいいのでまずメモカを同梱することから始めるべきではないでしょうか?ほぼ必須なので。その上で、後はいくつかソフトなどを無料でつけるぐらいが比較的現実味のある策ですかね。ソニー自体赤字が累積しているので、任天堂のように手持ちのキャッシュを崩すこと前提の赤字値下げはやりづらいでしょうし、なんらかの形でのテコ入れに期待したいです。