iPhone 3G S、6/26発売〜OS3.0は6/17から

携帯電話大国の日本では機能的に格別突き抜けた仕様ではないものの、その圧倒的ブランド力と独特のフィーリングで根強いファンを獲得しているAppleiPhone。日本ほどエンターテイメント携帯が進んでいなかった海外では非常に大きな売上を誇っており、最近ではゲームのプラットホームとしても強い影響力を持ってきています。ダウンロード専用のゲーム販売形態は、ソニーPSP Goで強く意識しているように思われます。

そんなiPhoneですが、現在開催されているWWDC2009のキーノートで新型iPhone 3G Sが発表されました。

アップル、通信/動作を高速化した「iPhone 3G S」6月26日発売 -AV Watch

見た目的にはほとんど現行のiPhone3Gと差がありませんね。具体的な差分については以下のEngadgetの記事が分かりやすいです。

iPhone 3G S 対 iPhone 3G 詳細比較リスト

通信速度が速くなったこと、処理速度が向上したこと、カメラがオートフォーカス、マクロ対応になったことなどが差分。またコンパスがついているのは機能的には大きいですね。元々傾きセンサーはついていましたが、今度は方角も分かるようになったわけで、ナビやゲームなどへの応用がいろいろ期待できそうです。また、OpenGL ES2.0にも対応しており、グラフィック能力も向上していそうなので、3GS専用のゲームとかも今後登場してきそうですよね。

販売元は、日本では再びソフトバンクから。ドコモはAndroidケータイとかに力を入れているところを見ても、もうiPhoneに対してはある程度割り切ってしまっているのかもしれませんね。価格については、相変わらずローン制度で分かりにくい形。BB Watchが一応一括での金額を書いてあって分かりやすいでしょうか。ASCIIの記事もいろいろ条件で分析してあって助かります。

ソフトバンク、「iPhone 3G S」の価格を案内 -BB Watch
ASCII.jp:iPhone for everybodyでiPhone 3G Sが安く買える|WWDC 2009 総力レポート

元々ソフトバンクが始めたローン制度ですが、イーモバイルの100円PCなどにも応用されるなど、今や各種適用されています。一見安そうに見えますが、実質金額と割引が効かない条件とかを考え出すと、激しく計算が面倒なんですよね。なんとかならないんでしょうかね。あと、そもそもこれからどういった端末が出てくるか分からないのに、2年間も端末に縛られるというのがあまり面白くありません。

後は、SIMロックですかね。せっかく全世界で同一仕様の端末、そしてマルチ言語対応のOSにも関わらず、海外に持って行っても現地のSIMに入れ替えることは原則できません。国内キャリアの海外ローミングは、メール1件で100円とか馬鹿高い金額になってしまうので、SIMの入れ替えの融通が利くと本当は嬉しいのですけどね。このあたりも、購入に二の足を踏む要素にはなっています。

とはいえ、今や1携帯電話の枠を飛び越え、一つのプラットホームとなっているiPhone。独特なUIも触っていて面白く、興味があることは確か。今後いろいろ検討してみたいと思います。