「ストリートファイターIV」アップデート〜PS3とXbox360で異なる内容

格闘ゲームの火付け役となり、最近HDゲームとして華麗に復活したストリートファイターIVPS3Xbox360のマルチで、世界では200万本以上出荷するなど、好調な売り上げを達成しています。

カプコンの『ストリートファイター?』が200万本突破!

そんなストリートファイターIVですが、4/24にタイトルアップデートが実施されるとのこと。そのアップデート内容に、PS3版とXbox360版に違いがあるようですね。

カプコン、PS3/Xbox 360「ストリートファイターIV」。タイトルアップデートで「チャンピオンシップモード」を実装 - GAME Watch

対戦リプレイ機能があるのは、PS3Xbox360も同様。この機能は、ネットに繋いでランキングにあるリプレイを際せする、というもののようですね。これに対して、+αの機能の部分でPS3Xbox360で異なっているようです。PS3では、リプレイを見ながら投票することが可能。一方、Xbox360版は投票機能が無いかわりに、対戦リプレイのデータをダウンロードし、後からオフラインでもチェック可能。さらにリプレイ中のキー入力データを確認することも可能なようです。

この違いは、一体なんなんでしょう。一つ考えるのは、ネットワーク転送料でしょうか?対戦リプレイ機能自体、ネットに繋いでリプレイデータを再生する機能で、これもネットワーク転送が発生します。PS3の投票機能では、この対戦リプレイ再生の通信の中で少ないサイズのデータ通信で収まるのに対し、360は完全にリプレイ機能をダウンロードできてしまうので、その分複数のリプレイをダウンロードし、後から視聴するという可能性も考えられます。また、オンラインでの対戦リプレイ再生は、データのダウンロードと再生を同時に行う分、同時に発生しうるネットワーク通信はどうしてもリプレイ再生時間の分少なくなります。このあたりも、サーバーにかかる負荷はPS3の方がXbox360よりも軽くなるような気がします。

疑問の残る、発売後のアップデートにおける機能差

とまあ、PS3Xbox360のネットワーク環境の違いをベースに一応推測をしてみましたが、どちらにしろ販売後のアップデートにおいてマルチタイトルの機能に差をつける、というのはいかがなものかと思いますね。特に、自分みたいにすでにPS3Xbox360も両方持っているようなユーザーには問題です。2機種持っていたからと言って、同じタイトルのゲームを2本も買ったりしないですからね。対戦機能の有料無料、実績、友人のハード所有など、いろいろな条件を考慮してマルチタイトルでの購入ハードを決めると思うのですが、発売後になって差がつけられると、もう判断のしようが無いですからね。こうした差をつけるのであれば、あらかじめ発売前にアナウンスしておくのが、消費者に対する筋ってものじゃないんでしょうか?

カプコンは日本メーカーとしては早くからマルチプラットホーム戦略を取り、日本と海外のハード普及率の差をうまく吸収して成功を収めてきました。体験版の配信時期の違いなど、有料システムがあって環境が整っているXbox360が有利になるようなところは確かにありますが、今回のような発売後の機能差などは、いらぬ波風を立てる可能性もあります。購入者が疑問や不満に思うようなことのよう、慎重な戦略、情報公開をして頂きたいものです。