Wiiで出前注文「出前チャンネル」が2009年春から開始

昨日、電通任天堂のコラボでの「Wiiの間チャンネル」を紹介したのですが、連続してまた新しいチャンネルが発表されました。それは、「出前チャンネル」です。

Wiiリモコンで出前をとる――2009年春に「出前チャンネル」スタート - ITmedia +D Games

提供するのは、「出前館」という有名なインターネット出前注文サービスを運営している「夢の街創造委員会」。コンセプトは実にシンプルで、Wiiで画面を見ながら出前の注文が出来る、というものです。

「TVでメニューを見ながら注文」という分かりやすいサービス

これは、シンプルに「良さそう」と直感的に分かるサービスですよね。もちろん、現状でもPCや携帯で出前館のサービスは使えるのですが、ちょっと注文したいときにPCのある部屋に移動したり、PC起動するのにも意外と手間がかかります。携帯ならどこででも注文可能ではありますが、携帯の画面だと画面が小さい分、情報量がどうしても少なくなってしまうんですよね。

ものが食べるものだけに、テレビの大画面で具体的なメニューの写真を表示しながら、家族と「これがいい」「自分はこっち」といった会話をしながらワイワイと出前の注文ができるのは実に分かりやすいサービスのように思います。ジャンルによって曲が変わったり、ジャンルをルーレット化したりというのは、携帯やPCではなく、よりゲーム機的なアプローチで面白いですよね。

チャンネルになっている分、Wii起動→チャンネル選択と少ない手順でいけますし、WiiSportsやWiiFitのおかげでゲームに慣れていないお母さん、おじいさんなどでもWiiポインタでのポインティング操作は結構できるでしょうし、こうした点もメリットだと思われます。実際、この発表を受けて一気に「夢の街創造委員会」の株価がストップ高になったのを見ても、個人投資家レベルでも直感的に「良さそう」と思えるところがあったんじゃないでしょうか?

リビング情報端末の主役となるか?

これまで、インターネットをリビングに持ち込む取り組みはいろいろ行われていましたが、PCと比べて機能的に劣ったり、リモコンなどでの操作が面倒だったりとなかなか成功しませんでした。純粋にブラウザだけリビングに持ち込んでも、無機質でイマイチ生活になじんで来ないんですよね。結局セットトップボックスなどを通じて専用メニューからアクセス出来るようになっていたのですが、各社様々なメニューに端末が存在したりと、なかなか統一したサービスもなく大きな成功例は出ていませんでした。

そんな中Wiiという、ネット接続・操作性・親しみやすさ・普及台数を備えた存在は、これまでに無かった存在。様々な会社がリビング情報端末の主役を狙ってアプローチしていましたが、Wiiを通じて任天堂が主役に座ってしまうかもしれませんね。ここまできたら、TVにWii内蔵とかされたりしたらより便利なんですけどね。今だと、まだTV起動→Wii起動→外部入力に切換→チャンネル起動というステップになっていますので、電源ON&入力切換が同時にできると便利そうですし。(最も、すでにWiiを持っているユーザーとはあわないですし、Wii内蔵TVという種類も限られたり値段が高かったりと、いろいろ課題はあるとは思いますけど。)

今回の「出前チャンネル」はWiiキラーコンテンツという訳でもないと思いますが、あると便利そうなチャンネルではあります。できれば家族の集まる年末年始に間に合わせて欲しかったところですね。ともあれ、サービス開始を楽しみにしていたいと思います。