東京ゲームショウ2008レポート 後編
本日最終日を迎えた東京ゲームショウ2008。土曜日に自分は見に行き、昨日のエントリで午前中のレポートをしました。
東京ゲームショウ2008レポート 前編 - わぱのつれづれ日記
本日は、残りの午後の分についてレポートしてみたいと思います。
小さなブース〜電脳フィギュア アリス
午後は、いろいろぶらぶらしながら興味のあるタイトルを見ていくことに。そんな中、壁際に小さな展示スペースを設けていたものに人が集まっていて興味を持ちました。展示されていたのは、「電脳フィギュア アリス」というものです。
こちらは、「拡張現実(Augumented Reality)」という技術を応用したソフト。カメラに特殊な記号の書かれたカードなどを写すことで、カメラの映像の中にCGを重ね合わせるというもので、コンシューマーで言えばPS3の「Eye Of Judgement」で応用されていたものと同様ですね。
THE EYE OF JUDGMENT (アイ・オブ・ジャッジメント) BIOLITH REBELLION 機神の叛乱 - PS3
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
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このソフトはPC用ですが、EOJと違ってキャラが完全に萌えキャラ。声優もゆかなを起用して、いろいろなリアクションを示していました。PCだけでなく、コンシューマーでもそのうちこうしたAR技術を使った応用がいろいろ増えてくるかどうか。
人気作目白押しのカプコンブース
続いてカプコンブース。ここは、PSPの流れで圧倒的人気だったWii「モンスターハンター3」だけでなく、「バイオハザード5」、「逆転検事」など注目作が目白押しですごい人でしたね。
自分はMH3はそれほど関心は無かったので、ちょうどタイミング良く開催されていたバイオハザード5のステージを拝見。壇上にはプロデューサーの竹内氏が登場し、バイオハザード5の魅力をいろいろ語っていましたね。内容としては、撮影方法として「映画と同じ手法」を非常に強調。モーションキャプチャーとか銃声音のサンプリングなど、リアルさにこだわって豪華な設備で行ったことをいろいろアピールしていました。
また、ゲームシステムとしても、Co-opとして2人で協力してプレイするところが各所であるとのこと。1人プレイの時はAIキャラとして同行するようで、これまでのバイオとはずいぶん変わったものになりそうです。個人的には「面倒くさそう」という印象がしてしまいましたが。目の前に見えているところをぐるっと回り込んで仕掛けをとく、というのがまあバイオっぽいと言えばそうなのかもしれませんが、「多数ある」と先に公言されるとちょっと引いてしまうところはありましたね。
全体的に、アピール点がいまいちバイオっぽくない感じがしました。敵の説明や世界観の説明が薄いんですよね。ゲーム性や撮影方法ばかりで、これだと映画風TPSアクションとして特にユニークな感じがしません。リアルさを追及している割には、敵を倒した後出現するアイテムとかが従来のままなのが、リアルさを損なっている印象もしました。有名タイトルの続編ということで、いろいろ方向性が難しいところもあるんでしょうね。ただ、グラフィック等は本当に美しく、洋ゲーとひけを取らない感じに見えました。
多数の色紙が展示されていたスクエニブース
こちらもFFのクローズドシアターの他、いろいろと人気タイトルが展示されており、人であふれていましたね。自分は中には入らず、MSブースの反対側にあったRPG展示のところにあった色紙だけ拝見。これは、写真撮影が許可されていて、少し離れて撮っていたらスタッフが撮影しやすい場所に誘導してくれましたし。この手の生絵は、ミーハーな自分には非常に嬉しかったです。
体験台がずらっとならんだマイクロソフトブース
続いて、マイクロソフトブース。スクエニとタイアップしたこともあり、スターオーシャン4とラストレムナントについてはすごい数の体験台を設けており、それでいて自分が訪れた2時前ぐらいでSO4が90分待ち、ラスレムが75分待ち。その人気のほどがうかがえました。結局、両方とも体験プレイは諦め、他人のプレイする映像だけチェックすることにしました。その感想は別途以下で述べることにします。
それ以外にもプリンスオブペルシャなども1時間を超える待ち時間。Fable、Fallout3など、例年そうですが外国人の方も多数いましたね。自分はMSブースでは待ち時間が20分と短かったストリートファイターIVだけプレイしました。
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ゲーム自体はすでにゲームセンターで稼働しているので多くを語る必要も無いでしょう。キャラが濃いですw。体験プレイは対戦形式で、勝ち抜き戦。負けた人が抜け、勝った人は最大5連勝まで。自分は春麗でプレイしたのですが、自分はストIIでかじった程度で、あんまりうまくないのであっさり敗退。この形式だと、常に1度は勝っている人との対戦になってしまうから、普通に入れ替え制でプレイした方が、素人受けするのではとも思いました?まあ常連の多いタイトルですし、そういったタイトルでないという判断かもしれないですけどね。
美麗なグラフィックとJRPG的キャラのスターオーシャン4
続いて、MSブースにあったスターオーシャン4の感想。
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映像については、これは恐ろしく綺麗ですね。光の感じや影の感じなど、そのきめ細やかさに感動しました。テイルズオブヴェスペリアもジャギのない非常に綺麗なグラフィックでしたが、あれはアニメ調でしたからね。リアル調としてJRPGもとうとうこのレベルのグラフィックでプレイできるようになったのだな、と感慨深いものがありました。一方、街のシーンではカメラアングルに若干不自然に感じるところも。物体に引っかかったときとか、視点がぐるぐるすることがあり、気になりました。あと、走っている実際のスピードとモーションの差に違和感も。大きなモーションで走っている割にはスピードが出ていなかったんですよね。
あと、短時間ダッシュみたいなのがありましたが、これは昔からのシリーズの伝統なんでしょうか?他にも、メッセージのウィンドウが妙に軽い水色だったり、この辺もリアルなグラフィックに対して浮いている印象がありましたね。キャラデザインも、なんかリカちゃん人形ベースのフィギュアのようで、ちょっとお人形っぽさが強い印象。色合いも原色が多くて、不自然さを感じました。このあたりはラストレムナントの用に、もうちょっと渋い色合いやグラフィックにした方が良かった気もします。
戦闘は、映像を見ただけではさすがに詳しく分かりませんでしたね。敵を浮かせたり、TOVっぽいところも見受けられましたが、具体的なところまでは分からず。ただ、フレーム落ちなどはあまり目立たずなめらかに動いていた感じはしました。
とりあえず、キャラデザインやメッセージウィンドウなどの違和感を気にしないようにすれば、かなりの期待作になりそうですね。あとはRPGだけに、ストーリーがどうか、というところはありますけど。
グラフィックは綺麗だが戦闘で処理落ち目立つラストレムナント
続いてラストレムナント。11/20に本体同梱版も発売され、注目の作品ですね。
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グラフィックは綺麗で、キャラデザインや色合いなども、SO4よりも統一感があり、個人的にはこちらの方がこのみですね。一方、これまでよく把握してなかった戦闘についてなのですが、どうやらチームごとにコマンドで行動する感じ。この部分で自分がかなり気になったのはフレーム落ち。妙にカクカクしていましたね。また、戦闘自体もあまりテンポがいいように感じられませんでした。コマンドでチームの行動を選択、チームメンバーが全部行動してから、結果的に敵が死ぬかどうかも判定しているように見えて、これもリズムを悪くしている要因かな、と感じました。個人的にラスレムは興味はあるのですが、ファミ通で「60時間ぐらいかかる」とかいうインタビューがあって、TOVに続いてこの時間はちょっとつらいと引いていたところがありました。そこに来てこの戦闘のテンポの悪さを見て、これがプレイ時間を長くしている原因だとしたら、ちょっときついですね。できれば、XboxLiveで体験版を配信して欲しいところです。
ZUNTATAのライブが開催されたタイトーブース
ここからは、だいぶ体力も限界に来ていて、休憩しながらぶらぶらとブースをまわる形に。そんな中、ふらっと立ち寄ったタイトーブースでZUNTATAがライブするとあって、おもわずへばりついてしまいました。ゲームミュージック好きの自分としてはZUNTATAはなじみ深いバンド。ダライアスII&ナイトストライカーのCDは、本当に繰り返し聴いたものです。
このライブでは、冒頭にDSのスペースインベーダー用の曲のかっこいい曲の演奏があった後、懐かしの曲メドレーと言うことで、ナイトストライカー、レイフォース、そしてニンジャウォリアーズといった名曲を連続で披露。集まっていた客層はおじさん・おばさんが多かったですが、盛り上がっていましたね。最後は「電車でGO!」を合唱状態。いやー、いいライブでした。
各種据置ゲーム機の分解されたものが展示されていたゲーム博物館ブース
続いては、CESAの展示スペースと思われる「ゲーム博物館」のブース。これまでのゲームに関連する出来事の年表や、SFC版FFとPS2版FFの比較展示などがされていましたが、興味を引いたのは歴代据置ゲーム機の分解展示。これまでPCWatchやTech-Onなどでいろいろ分解写真は見ていましたが、生で見られるのはなかなか貴重でしたね。各社のポリシーの解説などもちゃんとされており面白かったです。
SCEブースでPSP-3000&RESISTANSE体験
最後に、SCEでPSP-3000に触れてみました。体験スペースはほとんど締め切っていたので、10分でプレイできたRESISTANSEをプレイ。十字キー左右で武器変更はまあ分かるのですが、○×△□の4ボタンでカメラを変えるのはかなり違和感。右スティックがない弊害ですかね。ちなみに、GoW同様カメラ変更で照準を合わせながら撃つのができず10分間の体験はぼろぼろに。自動的に照準を合わせる機能はついているんですけど、敵にあたるときとあたらないときがあったりして、よく分からないところもありました。PSP-3000は色合いは非常に綺麗でしたが、PSP-2000を持っていないため、違いはよく分からず。これから買うならPSP-3000の方が良さそうですけどね。
まとめ
以上、レポートしてきた東京ゲームショウ2008ですが、今年も人が非常に多かったですね。ただ、通路に人があふれて通れない、という症状は減っていて、純粋にどのゲームにも長蛇の列ができている、という感じが強かったでしょうか?ある程度目当てのゲームがあり、それを体験するという人が増えたのかもしれません。自分も、今回は従来ゲームの方が興味のあるものが多かったのですが、ほとんどが1時間越えの待ち時間だったので全部スルーしてしまいましたね。単に体験するだけなら、ネットでの体験版配信で可能だと思うので、各メーカー、もっと積極的にネット配信していただきたいものです。
イベントについてはアイマスも中の人が生で見えましたし、ZUNTATAライブも試聴できて大満足。新世代機がいろいろ争っていた昨年までと比べて目玉は少なかったですが、楽しめたゲームショウでした。