Xbox360「ライデンファイターズエイシズ」体験会〜開発者トークも

本体が週販で2000台前後と低迷が続きながら、テイルズオブヴェスペリアといった大作や各種シューティングソフトが集まってきているXbox360。特にシューティングゲームなどは、昨日のエントリでも紹介した「狭い閉じた世界でのビジネス」の代表格のようなジャンルですよね。

そんなXbox360で発売されるシューティングとして「ライデンファイターズエイシズ」があります。

ライデンファイターズ エイシス - Xbox360

ライデンファイターズ エイシス - Xbox360

その発売前の体験会イベントが開催されたようです。

トークショウでは秘話も? Xbox 360用ソフト『ライデンファイターズ エイシズ』発売直前体験会 / ファミ通.com

先着100名にオリジナルサントラCD配布と言うこともあって、なかなか盛況だったようですね。ただ、その開発陣のトーク内容がかなりはじけてますね。

社長を直接口説いて実現したXbox360

まずはXbox360でライデンを発売するにあたった経緯。これがなかなか過激です。

「ガルチさんと知り合って“何かおもしろいことをやれたらいいですね”という話をしていたのですが、さすがに“オリジナルをやりたい”などと言ったら会社から怒られそうだなと思ったんです。そこで、サクセスがFM TOWNS版『雷電伝説』の開発を担当していて、社長がことあるごとに“『雷電』はよかった”と言っていたのを思い出して、“『ライデンファイターズ』なんてどうですか?”と、直接聞いたら、あっさり“やれ!”と(笑)。いろんな社内のプロセスを吹っ飛ばしたので、そのあといろんな人にこっぴどく怒られました(笑)」(WASi303)

ようするに、現場レベルが社長に直接吹き込んで無理矢理トップダウン型に発売を決定してしまったとのこと。でかい規模の会社でこれをやると、中間管理職が死にそうですねw。もっとも、任天堂とかだと、宮本氏や岩田氏に魅力あるデモを示せれば、同様のトップダウン的展開がありそうな気もしますが。

パワーがいるからPS3では無理?

続いて、Xbox360を選択したにあたっての発言。これもなかなか過激です。

ハードとしてXbox 360を選んだことについても、「個人的には昔からセガさんが好きで、『スペースハリアー』が欲しくてセガ・マークIIIを買ってしまうような子どもだったんですね。そのセガハードの雰囲気がXbox 360にはあって……(笑)」(WASi303)、「じつは私はXbox 360にはそんなにこだわりがあるわけではなかったのですが、結果としてXbox 360がいいのかなと。『ライデンファイターズ エイシズ』は意外とパワーを使っているので、プレイステーション3では無理でしょうし」(齋藤)とのことだ。

たしかに、Xbox360の濃さ、いまいちさは昔のセガハード臭はちょっとしますね。ただ、この「PS3では無理」という発言はいかがなものかと。PS3Xbox360ではメモリ容量などに差があるのは確かですし、ケツイPS2のメモリでは移植困難ということもあったので、頭から嘘と決めつけるわけにも生きませんが、この発言そのものにちゃんとした根拠があるものかどうか。

もっとも、このライデンファイターズエイシズはエミュレータではなくXbox360専用にコードを書き、それもフルアセンブラでやっているとのこと。正直「バカじゃないの(いい意味で)?!」という感じはしますが、まあそういったディープな集団がいてもいいとは思いますよね。

フルプライスのパッケージ販売

しかしこのライデン、XboxLiveアーケードならいざしらず、フルプライスのパッケージ販売なんですよね。開発も1年かかっているようですし、少人数で開発しているにしてもペイラインに載せるのはかかり厳しい気はするんですが、どうなんでしょう?儲かる見込みはあっての発売なんでしょうかね?

もっとも、これが売れるようなら、まだXbox360でのシューティングリバイバルは継続していく可能性もあります。どの程度のシューティングファンが買い支えられるか。とりあえずは初週4桁が高い壁な気はしますが、動向には注目したいと思います。


P.S.
PS3じゃ無理」の発言はPS2の間違いだったようで、今は修正されています。結局、ケツイと同じパターンということでしょうか。