仮想ダイビング体験が可能な『フォーエバーブルー』〜 任天堂から8/2発売

売れ行き好調で、次世代機の中で圧勝状態のニュースで任天堂株価が高騰したりしているWii。ただ、ソフトとしてはWiiSportsが毎週の売り上げTOP10に未だにランクインするなど、かなり偏りがある状態となっています。

最近はサードが今後Wii向けラインナップを拡充するとの報道はされていましたが、それでも当座のソフト不足は否めない感じがします。そんな中、先日のエントリ「任天堂株主総会レポート by そらねこ屋 〜 新作プレイアブルのレビューも」で紹介した任天堂のソフト「フォーエバーブルー」が、電撃的に発表されました。

Wiiリモコンで触れる海の世界『フォーエバーブルー』 / ファミ通.com

発売日はなんと8/2。もう一ヶ月切ってます。ゲーム内容の説明もなく、いきなりこんなすぐの発売というのもちょっと前代未聞な印象がしますね。

エバーブルー」の流れを組むゲーム性〜Wi-Fiでの同時プレイも

さて、詳細がいまいち不明なフォーエバーブルーですが、ファミ通の記事の紹介では「アリカが開発した『エバーブルー』シリーズの流れを受け継ぐ」とあります。自分はエバーブルーを知らなかったので調べてみたところ、以下の公式HPにたどり着きました。

EVERBLUE エバーブルー
EVERBLUE 2

開発は同じくアリカですが、販売元はカプコンだった見たいですね。ゲーム内容としては、ダイビングを題材としたテーマなのは同じのようですね。ただ、エバーブルーではどうもストーリーがあるようで、沈没船探索などのミッションをクリアしていく、かなりゲーム要素の強い内容のように感じます。

一方、今回公開されたファミ通の記事を見ると、どちらかというとダイビングそのものに焦点をあて、より環境ソフトというか、癒し系のイメージを強くしている感じはします。イルカとふれあったりする画面も出ていますしね。また、グラフィックも、SD解像度とはいえPS2版よりは遙かに綺麗なグラフィックとなっていますね。

また、一応前作までの流れをくんだ、海底の不思議な場所の探索、という要素も用意されている模様。宝探しについても冒頭で触れられていますね。これがゲームクリアに関係するなど、そうした重要要素となっているかはまだ不明なところはありますが、任天堂からの発売と言うこともありますし、あまりそうしたクリア要素に特化はしてこない印象はあります。その他、インストラクターやガイドの仕事などもあり、その取捨選択も出来るみたいですね。

さらに、Wi-Fiで他の人と同時に海に潜ることも出来るとのこと。Wi-Fiでのリアルタイム同時プレイは、Wiiでは初のことになりますかね?会話とかどんな感じにするんでしょうね。リアルなダイビングらしく、水の中でも書けるボードを使って会話する感じなんでしょうか。興味深いところです。その他、船上での音楽鑑賞などもできるということで、仮想リゾート気分も味わえると言うところでしょうか。

貴重な新作 〜 短い販促期間でどの程度アピールできるか

以上、新出の情報をチェックしてみましたが、正直まだまだ分からない要素もいろいろありそうです。ざっと見た感じでは、仮想ダイビングソフトに、nintendogsのふれあい機能、どうぶつの森の収集・きままな生活をプラスしたような感じでしょうか?グラフィックも思っていた以上に綺麗ですし、結構期待が持てる感じです。

とはいえ、発売が8/2というのはちょっと急ですよね。やはり、ソフトの内容が内容だけに、なんとか夏に発売したいという意向があったのかもしれません。それにしても急に出してくる印象があるので、完成度とかで変な穴が残っていないか心配なところはあります。

しかし、今回は販売元が任天堂となっているだけに任天堂チェックが入っているわけで、それでどの程度のクオリティに仕上がっているか、ですね。開発元のアリカというと、シューティングゲームPS3ロンチに出そうとSCEに掛け合ったら「PS3クオリティのものを作って欲しい」と断られた、という話が有名ですが(PS3 - 色々)、果たして次世代機初挑戦となる本作では、どのようなソフトとなっていますか。アリカのHPを見に行ったら「社員が機密情報を大量持ちだし」とかいうひどい情報がアナウンスされていて、会社として大丈夫なのかとかちょっと心配なところはありますが、Wii発表当時からアナウンスされていて期待していたソフトなので、良作に仕上がっているといいなと思います。