サイレンススズカと重なるスズカフェニックス 高松宮記念制覇

今日は高松宮記念中京競馬場では唯一のGIということで一部ファンには毎年楽しまれているGIです。以前はもう少し遅い時期にあったんですけど、番組改訂で3月になってしまったので、ますますマイナーGIな印象がするのが難ですが。

そんな高松宮記念、4歳馬から9歳馬まで本当に多彩な顔ぶれがそろったレースでしたが、勝ったのは1番人気、スズカフェニックスでした。直線でスムーズに抜け出し、重馬場にも関わらず力強く抜け出しての圧勝で、スプリントだけでなくマイル以上も期待のできるレース運びだったように思います。

サイレンススズカの思い出

そんなスズカフェニックスですが、スズカの勝負服に武豊、父サンデーサイレンス、栗毛となると、どうしてもあの馬とかぶってしまいますね。悲劇の逃げ馬、サイレンススズカです。ステイゴールドスペシャルウィークと並んで自分の大好きな馬でしたね。

彼との出会いは、まだ競馬を始めて1,2年ぐらいのころ。クラシック戦線では弥生賞でゲートをくぐったりとやんちゃな印象が先立っていた彼ですが、その後マイル・中距離路線で逃げる競馬を覚えてからは、まさに次元の違う走りを見せてくれました。
特に印象的だったレースは、金鯱賞ですね。今日の高松宮記念と同じ中京競馬場で、彼はいつものように大逃げ。向こう正面ではもう圧倒的な差が築かれていました。そして最後直線に入ってもそのまま差は詰まらず、鞍上の武豊もゴールのかなり前からガッツポーズしながらゴールインと、まさに圧巻の勝負でした。
そんなサイレンスズカは、ご存じの通りその後の天皇賞秋でレース中の故障により、命を散らしてしまいました。あの安楽死の衝撃は、F1でセナを無くしたときと似たような衝撃を受けたのを覚えています。

故障無く競争を続けて欲しいスズカフェニックス

その後、スズカの馬としては彼ほどのすごい馬は出てなかっただけに、今日のスズカフェニックスの勝利はうれしいですね。レース運びやタイプはあまりサイレンスズカとはかぶらないのですが、それでも勝利後に中京競馬場で、スズカの勝負服を来た武豊がガッツポーズを繰り返している姿は、金鯱賞の時に見た光景とかぶってちょっとじーんと来てしまいましたね。武豊もおそらく、特別な思いがあったんじゃないでしょうか。
また、叔父が同じく高松宮杯の覇者のシンコウキングというのも、当時レースを見ていた自分としては感慨深いものがあります。思えば、あのときもレース前に雨が降って馬場が水を含んでいたように思います。末脚を使うことで懸念された重馬場でしたが、むしろシンコウキングの例があるだけに好条件だったのかもしれませんね。

自分は競馬では父馬や騎手、馬名などで買うことが多く、スズカの馬は度々買っていたのですが、今後はスズカフェニックスが出るレースの馬券を買う際は、おそらく必ず絡めた馬券を買うことでしょう。サイレンスズカの分も、故障無く長い間活躍してほしいですね。