シュールな「Wiiの遊び方」CM 〜 手首だけの動作には疑問も

Wiiすっぽ抜け騒動を受け、ストラップの無償交換とあわせ、「CMも注意を喚起するものに変える」とコメントされていました。

Wiiは「軽く振って」 任天堂社長が不具合を謝罪|エンタメ|カルチャー|Sankei WEB

謝罪記事なのに、若干笑い気味の岩田社長の顔はまずいな、と感じる記事ですね。あえてこの写真を選んだ産経も産経ですが。さて、これを受けて、クリスマス直前の一番熱い週末に際し、その「注意を喚起するCM」が公開されました。

Wii.com JP - 『Wiiの遊び方』篇

内容自体は、まあ大体想像したとおりなのですが、全体的な印象は「シュール」ですね。Wii体験会の時は、お姉さんがWiiリモコンの使い方をレクチャーする映像が繰り返しいろいろなところで流れていたので、そういった映像を想定していたのですが、トリビアのあのアナウンサーのままやられると、なんだか不気味です。

危険な「手首だけの動作」

あと、このCMでちょっとまずいと思うのが、「軽く振るだけで十分楽しめます」というところの映像。手首だけで反動をつけて操作していますが、正直こうした「手首だけの動き」は手首に負担がかかります。手首だけのプレイでも力を抜いていればまだいいですが、この動きでさらに熱中してきて力を入れてしまうと、振り抜いたときとか、かなりの負荷が手首にかかることとなります。こうした手首への負荷は、腱鞘炎の要因にもなります。

腱鞘炎 - carebody
腱鞘炎とは
腱鞘炎

自分は、先日まさにこうした手首の使い方をして、WiiSpotsのボクシングでフックやアッパーを打とうと何度も試行錯誤していたところ、手首を痛めてしまいました。幸い今は直ってますが、湿布をして2,3日ぐらい鈍痛が引くのにかかったので、当時は正直痛みが長引いたり腱鞘炎になっていたらどうしようと冷や冷やしたぐらいです。

そもそも、リアルのテニス自体、腱鞘炎などが起こりやすいスポーツです。バーチャルなWiiで、リアルなテニスよりも手首に負荷をかけてしまっては意味がないようにも思います。それに、手首だけで小さく遊んでいては「Wiiらしさ」が抑えられてしまいますからね。以下の「軽く振る」という指針には賛成ですが、「軽く振る」=「手首だけで動作」では無いと思います。
Wii.com JP - Wiiの遊び方


自分は「手首を動かさない動作」を推奨

この手首を痛めた件以降、自分はむしろ手首を使わないようにWiiSportsをプレイしています。つまり、手首は基本的に細かくは動かさず、肘から先全体を動かす感じですね。手首はなかなか鍛えられず、ちょっとした負荷でも炒めてしまいがちですが、肘だったらそれほど簡単には炒めませんからね。手首は一度やると慢性的になると聞いたこともあるので、注意が必要でしょう。自分は肘当て付きの椅子を使っていますが、ポインティングなどでも手首を固定して肘から先全体で動かした方が安定すると思います。

自分はさらに、腹筋と腰を使って、状態全体でテニスのスイングをしたりもしてますね。WiiSportsはもっぱらベッドの上でプレイしており、下半身はベッドの上で固定しているので、こうした動きでもそれほど危険性はありませんので。手はある程度振りますが、下半身が固定されているだけに、可動範囲が限定されています。この状態でもあえてやらかす危険としては、たまにテニスのスイングで振り抜いたとき、自分の左手を打ってしまうぐらいですかね。まあ、怪我するほどでは無いですが。

健康被害の無いよう、注意したプレイを

以上のことから、自分は任天堂のCMで実演している「手首を使ったプレイ」ではなく、むしろ「手首をあまり使わない動き」を推奨します。日頃テニスなどをプレイしたり腕立てなどをして手首を鍛えている人はいいですが、運動不足な人は手首を痛めないよう気を付けてプレイされることをおすすめします。
また、手首に違和感を感じたら、即座にプレイを中断することも必要です。面白いからと言って、無理にやり続けると翌日きついので、自己管理しながらのプレイを心がけてください。WiiSports自体は大変面白いので、くれぐれも節度を保ったプレイをし、嫌な思いをすることのないようにしましょう。