WiiPreview会場様子あれこれ

世界中から注目をあつめたWiiPreview。ゲーマガblogファミ通ニュースエクスプレスブログなどでリアルタイム速報などが流され、その後もGAMEWatchなどゲームマスコミだけでなく一般マスコミにも多数紹介されていました。Wii関連ではこれ以外にもいろいろ動画が公開されていたり、読み応えのある質疑応答、世間の分析記事など盛りだくさんですが、とりあえずここではWiiPreviewの当日の状況を分かりやすく示しているものを紹介したいと思います。

○イベントの様子がよく分かるインプレスTVの動画

インプレスTVの「おんらいんゲーマーズ」というコーナー。こちらでは、当日の様子が分かりやすく編集され、しかも解像度も高い動画が公開されています。
impress TV - オンラインゲーム情報満載! 「おんらいんゲーマーズ」

動画では、会場に押しかけた報道陣の様子なども伝えており、その注目度がわかりますね。すでに以下のところで公開されている岩田社長の講演も、より解像度の高く収録されています。
はてなブックマーク - 任天堂株式会社 Wii Preview (ストリーミング)
また、公演後の宮本氏と杉山愛さん、司会の中井美穂などとプレイされた対戦風景も公開されています。大戦後、Wiiの青い特別タオルを皆にプレイした際、中井美穂が「青いタオルと言えばちょうど…」と話を宮本氏に振ったのに、「ヤクルトベンチでつかってもらうと思って」と切り返す様はちょっと笑えました。(もっとも、宮本氏も顔にハンカチを当てるリアクションをとっていたので、早実斉藤のことを分かっていてひねりを入れたんでしょうけど。)


5分ほどの講演の様子の後は、会場の展示の紹介。本体スタンドの説明のアングルで「本体専用補助プレート」と言っていますので、この補助プレートはスタンドの下に引く板状の滑り止めみたいなものなんですかね?
その後のWiiのデモでは、ナビゲータであるいそっち嬢が実際に説明をうけながら体験している風景を流しており、体験会の臨場感が伝わってきますね。WiiSportsでは、ベースボールでいそっちはテニス打ちをしていましたがタイミングが全く合ってなくて笑えましたw。なんかこの打ち方だとラケットベースみたいだ。ゼルダでは行列ができていたようです。(もっともこれはちょっとした事情が合ったようで、それについては後で触れます。)
バーチャルコンソールのデモでは、メガドライブの名作、ガンスターヒーローズを使っての紹介。画面が液晶に合わせてワイド表示されていましたが、これは液晶がワイド表示しているのか、Wiiの方がワイド表示しているのか。おそらく前者だとは思いますけどね。ただ、D端子WiiとTVをつないだとき、Wiiのゲームは480Pワイド、VCは480iの4:3とかでやられると、TVがアスペクト比を自動的に切り替えてくれないこともあるんですよね。4:3のVCのゲームをWii上で720x480の中にレターボックスで格納しようとすると、実質ゲーム画面が544x480に表示されることになるので、解像度変換による画質劣化が起きてしまいますが、利便性も考えてそちらの設定も選べるようにしてほしいところです。


カドゥケウスWii版については、いそっちがDS版を好きだということで、実にしっくりとした体験風景になっています。さすがに、何をやるか分かっていると飲み込みが早いですね。傷口の縫合なども非常に美しくこなしてます。また、ガラスの破片を抜くときに、AボタンとBボタンを動じ押しして、実際につまむ感覚で操作するのは、非常にうまいなぁ、と思った操作系です。この手の操作系のセンスが、Wiiでは非常に重要になってきそうですね。
逆にその後にデモされた「パンヤ」なんかは、どうも操作がごちゃごちゃしている印象。いそっちも、リモコンの持ち方からしてとまどっていたようですし。スイング動作をするのにいちいちAボタンを併用する感じがいまいちな印象です。いそっちはリモコンを下側で載せるように持っていたので、親指でAボタンを押すのがつらそうにしていました。結果的に左手も併用して変な感じに。本来はもうちょっと横から握るようにして、右手だけで操作できるのでしょうけど、それでもズーム動作がBボタン+ポインタ移動と、まるでPCの右クリック+カーソル上下と同じような操作性。慣れれば便利かもしれませんが、はじめて触れる人にはとまどう点でしょう(ちなみに、うちの親なんかも、みんなのゴルフで上からの俯瞰画面にすることすらとまどいます。だから、すべて3D視点のままプレイしたりします。)リモコンのフェイスの向きでまっすぐ当たっているか判断するなど、実際にゴルフ好きの自分から見れば興味深いものですが、いろいろ素人には微妙な印象もします。

○WiiPreviewの位置づけも分かる野安ゆきお氏のレポート

上記で、ゼルダの体験台で行列ができていたことに触れましたが、野安ゆきお氏の日経での連載記事にその裏事情が語られています。
「Wii Preview」速報ゼルダもマリオも脇役扱いで誰を狙う? (デジタルエンタメ天気予報):NBonline(日経ビジネス オンライン)
ゲームライターとして名前が知れている人としては、日経のIT-PLUSで連載を持っている新清士氏や、3Dゲーム中心にコメントする西川善司氏、自称ゲームアナリストの西田宗千佳氏などがいますが、野安氏はその中でも比較的自らの感覚で先を見た、クールなコメントを出す印象があります。それ以外の3人は若干偏見と極論が多い印象。
その野安氏の上記記事よれば、今回の用意された体験台の内訳は以下のようなものだったようです。

Wii Sports ……28台
はじめてのWii ……7台
おどるメイドインワリオ ……5台
Wiiやわらかあたま塾(仮)」 ……5台
スーパーマリオギャラクシー ……4台
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス ……4台

このように、本来キラーとされてもおかしくないゼルダは、わずか4台しか用意されていなかったんですよね。そりゃ、行列もできるわ、という感じです。野安氏も指摘しているように、このイベントの主目的が「ゲームをあまりしない人への訴求」というのは、この点からも明らかですよね。


また、野安氏はご自身のブログでも会場の当日の様子を臨場感ありでレポートされています。
野安の電子遊戯博物館:Wii Previewレポート(1)
野安の電子遊戯博物館:Wii Previewレポート(2)
野安の電子遊戯博物館:Wii Previewレポート(3)
どれも、実際に体験された視点で語られており、自分たち消費者にも分かりやすいですね。個人的には「WiiSports(ゴルフ)」の「素振りで距離感をつかみ、実際に打つときに素振りの距離感に合わせて振る」という点が気に入りました。これはすごいリアルですよね。実際のスポーツでありがちの、力みやびびりがそのまま再現される、というのは非常に面白いです。
大人のDSゴルフなんかも、ゲーマーには評価はあまりよくないですが、親と一緒にプレイするときは、お互いにここぞというときに空振りが出たりして笑いながらプレイしています。多人数でプレイするときには、そうした「うまくいかないリアルさ」も結構楽しめるものなんですよね。今までの1人プレイ中心、ボタンのみの操作のゲームだと、そうしたリアルさはストレスたまっていらいらするだけかもしれませんが、DSやWiiのように入力方法が変わってくると、「難易度」という概念さえもリセットして考え直した方がいいのかも知れませんね。なんでもかんでもぬるくすればいいというものでもないので。パンヤ見たく操作そのものが複雑だという難しさじゃなく、「シンプルだけどコツがいる」というのが理想な気がします(特に非ゲーマーに対しては)。


以上、インプレスTVと野安氏のレポートを紹介しましたが、読んでいるだけでどんどんわくわくしてきますね。11月と言わずすぐにでもWiiに触れられる機会を用意して欲しいところです。特に関東じゃ今の予定だと発売1週間前の11/23、米国発売11/19の後なんですよね。会場の都合なんかもあるんでしょうけど、何とかして欲しいところです。