「Wiiは19800円」説を自作自演した日興シティグループ証券

先日のWiiPreview。ファンの間では本体価格が2万円を切るんじゃないかと期待を集めていただけに、25000円という価格設定はいくらかの失望を集めてしまいました。

しかし、この「19800円」という数字、任天堂はこれまでに一度たりともそんな価格は口にしていません。なのに、なぜこれほどファンの間に広がっていたかというと、下記のニュースがネットで出たためです。

わぱのつれづれ日記 - Wiiの価格は19800円?
Wiiの販売価格は19800円を想定 - Nintendo iNSIDE

要するに、証券屋の日興シティグループ証券が、勝手に予想した価格だったわけです。その根拠が「CPU用(中央演算処理装置)パッケージが安価に調達される見込み」というものでしたが、結局そんな事実は全然報じられていません。この根拠は、いったいどこから来たものだったのでしょうか?いい加減な根拠で消費者を振り回された形で、不愉快ですね。

その日興シティグループ証券が、WiiPreviewを受けてなかなかふざけた分析を出しています。

日興シティグループ証券が同社の投資評価を「1H」から「2H」に引き下げたことも売り材料。同証券では、今回の「Wii Preview」の発表内容にサプライズはなく、発売価格が同証券の想定を上回り、低価格による強力な訴求力が期待できなくなったと考えられるため、Wiiの普及台数の期待値が今後さらに大きく上昇するとは考えにくい状況になったという。
任天堂が反落 - Yahoo!ファイナンス

上記の内容自体はまあ分からないこともないのですが、そもそも過剰に期待が高まったのは、あなた方があやふやな根拠で出した19800円という数字なんじゃないですか?適当な根拠で投資家の気分を煽って株価を上昇させ、それがはずれたからと評価を引き下げて株価を下げる。どうせ、この自らのコメントに合わせて、安いうちに任天堂株を買い込み、評価を下げる前に売っているんでしょうけど(もちろん、憶測に過ぎませんが)、こんな自作自演のマネーゲームに多くのゲームファンを巻き込むのは勘弁して欲しいですね。
所詮金にしか目がない連中ということでしょう。最近は企業買収などでも証券屋が幅をきかせていたりしますが、今後彼らが何かゲーム関連で発言しても、「どうせ株価操作するつもりでしょ?」と話半分に聞いておいた方がいい気がしますね。