アマチュアへの道を開く Xbox360開発ツール無料提供

日本では爆死継続中のXbox360。ただ、海外ではぼちぼち売れており、国内でハイスペック路線のPS3がこけそうな雰囲気があることから、徐々に知名度が上昇してきたかな?という状態ではあります。
そんなXbox360ですが、ゲームを開発するツールの一部を、無料で開発者に提供開始するようです。

マイクロソフト、Xbox 360^(TM) 向けゲーム開発ツールを 一般に初めて開放 - プレスリリース


Expressという名称のツールで、無料と言うとVisual Studioを連想しますね。

窓の杜 - 【NEWS】「Visual Studio 2005 Express Edition」日本語正式版の一般向け無償公開開始

こちらも、開発を楽にするMFCといったライブラリを含んではいないものの、一応自分で記述すればビルド&実行が出来るようになっています。Visual Studioのプロバージョンは10万ぐらいすることを考えれば、大盤振る舞いといえるでしょう。


そうした意味で、このXbox向け開発ツールの無料提供も、アマチュア開発者にとっては非常にありがたい措置と言えるでしょう。
無料と入っても、専用の開発者向けネットワークに入会費を支払い加入する必要はありますが、額は99ドルとそれほど効果ではありません。ゲーム配布も、専用のネットワーク経由となりますが、これも妥当な処置かと。PCやPSPの無料ツールのように、誰もが無制限にノーチェックで配布できてしまうようだと、エミュレータや他のゲームの無断移植などが横行するのは目に見えてますから。

携帯電話でも、iモードは無料でアプリを公開できるのにたいして、vodafoneなどは申請してとおったもののみ専用サイトで公開すると言うもの。この状態でもちゃんとソフトは開発されていますし、imonaなど優秀なソフトも無料提供されています。健全なアマチュアゲーム開発市場構築には必要なことでしょう。


先日、ニュースに出たように、業界縮小傾向の中、優秀なゲーム開発者不足は深刻となっています。
ゲーム開発者獲得に躍起な各陣営
SCE任天堂も、同様の無料開発環境を提供して、アマチュア開発者の広がりをサポートして欲しいですね。また、今回のMSの例のように、ある程度の公開制限を設けることも必要でしょう。PS3のエミュでWiiのVCが妨害されるとかはあってはならないことでしょうし。(もっとも、久多良木氏の発言を見てると、「トップガンな人たちが勝手に飛びついてきてすごいの作っちゃう」みたいなこと言っているので、非常に心配ですけど。)

こうした、アマチュアのゲーム開発がどうなるかも、次世代機、次々世代機戦争の一つのかぎとなるかもしれませんね。